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暗黒街の弾痕のotomのレビュー・感想・評価

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)
4.9
世間様にどこまでも貶められる貧相面のヘンリー・フォンダと選択間違えまくるシルヴィア・シドニーが不運過ぎて泣けてくる。新居出しといて最初から未来がない感じやら、敢えての水面とかカエルの一幕とかの暗示と合わせて非常に上手い。格子のクッキリ明暗から霧まみれ煙まみれの明暗とかもう天才かと。俺たちに明日はない的逃避行の元祖型って事でちょっと急ぎだけどきっちり必要以上に破滅型している。死=自由なホーリーな図の終わった感がヤバい。
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