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暗黒街の弾痕のjunのネタバレレビュー・内容・結末

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

最初から最後まで目が離せない傑作ノワール。ボニー&クライドをモデルにした最初の作品とのことだが史実とは全く異なるストーリー。2人が犯罪を犯しつつ逃避行するシーンはほとんど描かれず幸福を求めながらも運命の皮肉で破滅に追い込まれていく過程が丁寧に描かれ、もののあわれを感じさせられる。シルヴィア・シドニーは今作の直前にヒッチコックの「サボタージュ」に出演していて2本続けて映画史に残る傑作に出ているのがすごい。ラスト、追手に撃たれて死ぬ2人がむしろホッとしたような表情で死んでいくのが印象的。2人にとって死は文字通りの「天国」だったのだろう。
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