けんくり

アメリカン・ヒストリーXのけんくりのレビュー・感想・評価

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)
4.5
怒りや憎しみは、誰も幸せにしない。
きっと誰もが心の底では理解しつつも、一時の激情に身を任せてしまう。

個人の力で簡単に乗り越えられるような話ではなくて、この連鎖は一度ハマったらもう手遅れになってしまう可能性もある、、

本作のデレクを見て、そのループに立ち入らない選択肢をしっかりと考えさせられるほど、エドワード・ノートンの力演が素晴らしい。

現実にも存在するけど、本当にタチが悪いのは、こうした怒りを煽り立て、燃やそうとする輩。これはなにも特定の一部じゃなくて、本当に身近にも存在するということが恐ろしい。(終盤近くの父親の回想シーンは胸糞悪かった・・)