ピッコロ

十五才 学校IVのピッコロのレビュー・感想・評価

十五才 学校IV(2000年製作の映画)
5.0
学校は、どうしたの?🍊

ぐっすん。涙で良く見えないや。
ホント、次から次へとなんなん!!!
どんだけ傑作連発すれば気がすむの?

学校シリーズも、今作でおしまい。
4作とも、良い映画という珍しいシリーズ。
こんな良い映画を見逃してたなて!!!
この世界には、そんな映画が山のように溢れてるんだろうなぁ。

夜間学校、養護学校、職業訓練校、そして最後は・・・。
なんと、不登校!!!
まさか、まさかの学校に行かないですと!!!
そうきたか!そうきましたか~!
学校って何なのか?ラストシーンは、まさに"学校"!
それは、このシリーズのテーマでもあって・・・。
案外、その答えは、中からじゃなくて外からの方が良く見えるのかもしれない。

朝起きると胃がキリキリして、学校に行かなかった主人公。
それが、毎朝、続くようになり次第に不登校に。
そして、家出をしてヒッチハイクで屋久島を目指すお話。
そのたびに、"学校は、どうしたの?"と聞かれ、"なんで学校に行かなきゃいけないんですか?"と。あ~、めんどくさい!

ヒッチハイクの旅は、全部面白かったけど、好きなのは赤井英和さんのお話と麻実れいさんのお話。
特に、麻実れいさんのお話は、涙腺崩壊するところだった。
この映画何回もうるっとするシーンがあるし、鳥肌も立ったし、ホント何なん!!!
ひきこもりの息子との友情、これが泣ける、泣ける~。

屋久島も良かったなぁ。
樹齢7,000年とも言われる縄文杉に触れてみたいという理由の旅なんだけど、山をかなり登らないとたどり着けないみたいで・・・。

自分は学校が楽しくて仕方がなかったので、行かないという選択肢はなかったし、そんな事考えもしなかった。
でも、確かに、学校に行く理由って何なんだろう?
義務教育だから?良い高校、大学に行くため?勉強するため?
全部答えであって、全部答えじゃないような気がする。
多分、答えなんてなくて、それぞれがそこで学び考えるため。
何かを学び、感じることが大切。

この家出少年の旅路を見てると、一度でも家出をすれば良かったと思わなくもない。
長い長い旅路の果てに、一回りも二回りも成長出来たんだから!
学校には行かなかったけど、彼にとっては人生というこの旅路こそが学校。
学校では教わらないことを、たくさん学んだ。
学校は出てこないけど、まさしくこの映画は"学校"だ。

旅先で出会う人々が、みんな素敵。
いいなぁ、いいなぁ、人間っていいなぁ。
そう思わせてくれた映画でもあった・・・。

それにしても、隣の席の娘。めちゃくちゃ可愛いじゃん。
あんな天国みたいな席に座っといて、不登校になるなんて・・・。

日向の浪人の詩がとっても素敵で、泣ける!
(コメント欄にネタバレで、浪人の詩を載せてます。)

じゃぁ、明日も、元気でね~。
ピッコロ

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