チッコーネ

シークレットのチッコーネのレビュー・感想・評価

シークレット(2009年製作の映画)
3.0
利害が絡み合い、錯綜するサスペンス。
わざわざ香港ロケを敢行したラスト→エンドロール→もうひと山という凝った脚本。
そこまでやるなら、イヤリングとボタンを拾うカットも挿入すれば良かったに…(ボタンにはヴィヴィアンマークが、しかしエンドロールに提供クレジットなし、いいのかしらん)。
しかしこの当時の韓国はまだ、姦通罪が有効だったと思うと怖い。

撮影は雨の中、脅迫者指定の密会現場へ赴くチャ・スンウォンを追うシークエンスがカッコ良い。
半悪役のリュ・スンリョンはキャラ立ちを求められたのか、蛇皮ジャケットにディフォルメ気味の演技。
また意外にもゲイキャラが登場するのだが、全然ゲイに観えない大部屋無名役者をキャスティング。
韓国芸能界には無性的な男が、山のようにいるのに。