真一

パプリカの真一のレビュー・感想・評価

パプリカ(2006年製作の映画)
3.2
まだSNS📱が普及していない
15年以上も前の作品🎥なのに、
早々と「匿名でマウント⛰️を
取り合ってると、みんなイカれて
世界🌏️は滅びちゃうぞ」と
警告⚠️を発しているのが、
マジですごい!

 一人一人の脳みそ🧠を
「アカウント」に
見立てているのが斬新。
そして、脳みそ🧠内部へ
アクセスする際に必要な
装置「DCミニ」が何者👤かに
盗まれ、誰もが不正侵入🗝️に
怯えることになるという
設定も興味を引く。

作品では、リアルな世界🏙️と
自意識(夢)の世界🏰が交互に
登場する。何者👤かによる
脳みそ🧠へのアクセスを
許してしまった人たちは、
この二つの世界の垣根に
気づかないまま、夢の世界🏰に
とらわれ、意識が戻らなくなる。
そんな中、敦子🧏‍♀️の別人格
パプリカ👩が、被害者の夢の中に
入り込み、救出に奔走するのだ。

作品が描く異様な「夢の世界」は
今で言えば、ネット空間💻️だ。
博士、時田、氷室、粉川はいずれも
集合意識としての夢の世界🏰
(ネット空間)から抜けられなくなった。

彼らが夢の中(ネット空間)で
恍惚とした
表情をしていたのは、
SNS中毒( ̄。 ̄)に陥っている
私たち自身に
照らし合わせれば、よく分かる。

夢の世界🏰を牛耳ろうとした
理事長👿は、
例えるなら、ツイッターを使って
世界支配を目論んだ
トランプ大統領( `Å´)
というところか。

ラストシーンでは、巨大化した
パプリカ👩が登場し、理事長👿の
邪悪な夢を吸い込んで世界🌏️を
浄化🧹する。この場面には、
理性を持ってSNS時代を迎えて
ほしいという今敏監督の
強い思いが込められている気がする。

どこまでが現実世界🏙️のシーンで
どこからが夢の世界🏰の描写か
を、わざと分かりにくく
しているのも、本作品の特徴だ。
話がラストに近づくほど、
二つの世界は渾然一体としていく。
確かに私たちにとって
現実とSNS空間は分かちがたい。
通勤電車🚃の中で、誰もが
スマホ📱に視線を落としている
現状が、それを物語っている。

ただ、現実世界🏙️と夢の世界🏰の
垣根がわからないため、
全体としてシュールすぎる
嫌いはある。
そして、難解。
評価が割れる作品🎬️です。
真一

真一