2006年、今敏（こん さとし）監督によるアニメーション映画。
原作は1993年の筒井康隆による同名長編SF小説。
ポルト国際映画祭 Critics' Award
モントリオール・ニューシネマフェスティバル Public's Choice Award 他
"夢が犯されていく—"
天才研究者の時田によって開発された、他人と夢を共有できる装置・DCミニ。
時田の同僚、敦子はDCミニを使用して、他人の夢の中で「パプリカ」という人格となりサイコセラピーを行っている。
ある日、研究所からDCミニが奪われ、他人の夢に強制介入して悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するようになる。
研究所の所長である島もその操作で突然発狂し、窓から飛び降りて大怪我を負う。
研究所から消えた時田の部下、氷室がその犯人として疑われるが・・
登場人物は他に、
パプリカのセラピーを受けている警察官の粉川。
敦子の同僚、小山内。
研究所の理事長（大ボス）車椅子の乾（いぬい）
彼らが複雑に絡み合う展開。
夢の世界と現実が溶け合うカオスワールドの表現力が素晴らしい。
クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』はこの作品からインスピレーションを得たとか。
今敏氏と筒井康隆氏が二人のバーテンダー役として声優参加しているのも注目。
筒井康隆の原作も読んでみたくなります。
