ポルりん

敵、ある愛の物語のポルりんのレビュー・感想・評価

敵、ある愛の物語(1989年製作の映画)
3.6
■ 概要

はからずも3人の女と結婚してしまった男の、追いつめられた苦悩を描く人間ドラマ。


■ あらすじ

『ユダヤ人ハーマンは大戦後ポーランド女性と結婚し、渡米。
慎ましくも幸福な家庭を営んでいたが、陰では妻の他に愛人もでき、その間には子供もあった。
そこへ収容所で死んだはずの先妻が現われ、哀れ、彼は3人の女と重婚することになる。』


■ 感想

非凡な男性が、成り行きによって3人の美女から惚れられてしまうという面白い設定。
カメラワーク・編集・演出・脚本とありとあらゆる面で完成度が高く仕上がっている。

中でも素晴らしいのが、キャスティング。
主演のロン・シルヴァーを取り巻く3人の女優は、持ち前の魅力を存分に引き出す事が出来ており、実に興味深く魅力的なキャラクターを演じ切っている。
その中でも、アンジェリカ・ヒューストンは飛び抜けて素晴らしく、気前も頭もよくカッコイイ女性をナチュラルに演じている。

そして、ロン・シルヴァー。
相変わらず、素晴らしい演技を見せてはいるのだが、本作では彼の魅力を引き出していないように思える。

劇中で「男って、一番性悪女を選ぶのね」といったセリフがある。
友人の中に何人か心当たりがあるのだが、本当に何で選ぶんだろうね・・・。

「銀魂」でも銀さんが5人(男1人4人)と重婚するような話があったが、個人的には本作の方が好きかな・・・。

重婚といえば、妻ががんで闘病中に、ハワイで愛人と結婚式を挙げた「中川俊直」元衆院議員という名のゲスチンポがいたっけ。
どうやら、次期衆議院議員総選挙に広島4区から無所属で出馬するらしいんだけど・・・ないわーー!!!
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