Masato

ロッキー4/炎の友情のMasatoのレビュー・感想・評価

ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)
4.3

2回目(2022.08.21)
ロッキー4 完全版に向けて復習

当時の米ソ対立を感じさせる時代性や、終盤付近の強引なプロパガンダ色など時代ならではの問題点はあるものの、やはり名作。時代のトレンドを取り入れつつ、ロッキーのお決まりも入れつつ、テンポよく面白くしたスタローンの監督としての力量を再確認できる。

エポックメイキングな作りでかなり見やすい。80年代のMTVブームからくる音楽マシマシのMV的な編集もテンポよく、お気楽さを感じるポーリーとロボのコメディも小気味よく笑える。ドラマ部分は削ぎ落とされていて、ドラゴとロッキーの心情描写には深掘できる余地はあるものの、そこは想像力で補填もできる。その分、92分とサクッと見れる。タイトで無駄のない作りで見やすい。

完全版でどう変わるのか楽しみ。


⬇初見時の記録

新作「クリード」に向けて予習。

ロッキーの中で1に次いで有名なのが、この4 炎の友情なのではないでしょうか。
ドルフラングレンの出世作です。
ロッキー初の世界戦で、復讐がテーマです。
今回でかなり音楽の幅が広まりました。
最初は2曲ほどしかなかったのですが、4になるとジェームスブラウンまで出てきます。

国の色が強くて、アメリカアメリカうるせえ!ってほどに強調します。
当時のアメリカとソ連の関係が想像できます。

今回の敵役のイワンドラゴ。
やっぱりソ連は最初は悪者扱い。
なんでもレフリーが止めてるのにアポロを殺す。夫人さんは夫の命の保証がないから祖国で戦いまーす。ドーピングするし(つい最近のニュースでもロシアがドーピングで五輪追放)。
私イライラしてきてます。

でも、最後にはドラゴが国の為ではなく、自分のプライドのために闘う!
ロッキーはアポロの無念を達成するために闘う!
熱き思いがぶつかりあい、クライマックスはアツイアツイ。
ドラゴに哀愁があった気がするなぁ。
あの鋭い目の奥に国のためにマシンにされた哀しさを感じた。

ソ連もアメリカも仲良くしようぜ!アツイ思いは世界共通変わらないぜ!いまからでもかわろう!というメッセージが込められていました。

ドラゴとロッキーのトレーニングは最先端とアナログ方式で対比してあったのがいいね。それに、お家のロボットがドラゴを暗示していたのではないかと思います。

ポーリーがいつもの感じですが、今回で変わりますね。

91分の尺で観やすく豪華に仕上がっています。
でも、昔のロッキー戻ってくれないかな…なんて思ったりします。

余談
「これは防御なしの殴り合いです!」
っていう実況が流れてきたけど、
普段から防御なしの殴り合いじゃね?
なんて思ったりして…
きっと殴るシーンだけを撮って、防御はカットしているんだよ…と思っておきます!

ちゃんと腕でガードしてたのMr.Tくらいじゃない?
Masato

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