kazマックスグローバーレッド

女必殺拳のkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

女必殺拳(1974年製作の映画)
3.4
「ハァーーッ…、キェーーイ!!」と息吹から気合で始まるオープニング。志穂美悦子が失踪した兄を探して麻薬組織と戦う初主演空手映画。ハエを爪楊枝で突き刺す離れ業を見せ、吊り橋から落ちてるのはどう見ても人形、空中戦ではワイヤー丸見えのあらびきアクション。それでも千葉真一の女一番弟子だけあって志穂美の悦っちゃんは強いのでした。

今では長渕剛の奥さんとしてすっかり落ち着いてるんだけど、何十年も前に夫婦喧嘩で長渕剛をボコボコにして病院送りにした悦っちゃん。それがキッカケで長渕剛が体を鍛え出して筋トレに目覚めたという逸話もあるぐらい強いんです。もしこのままアクション映画に出続けていたらタランティーノ監督からお声がかかってたんではないでしょうか。

既にアクション女優は引退して現在はフラワーアーティストとして活躍中の彼女は、遥か昔に『キャノンボール』でファラ・フォーセットの吹き替えもやっていて「私、木や自然が好きなの」なんてことも言ってたな。何だか今の悦っちゃんに繋がるような興味深い台詞でした。