イチロヲ

女必殺拳のイチロヲのレビュー・感想・評価

女必殺拳(1974年製作の映画)
3.5
香港国際警察の任務中に行方不明となった兄(宮内洋)を捜すため、少林寺拳法家の妹(志穂美悦子)が麻薬組織に潜入する。日本と香港のハーフ格闘家・李紅竜の活躍を描いている、女必殺拳シリーズ第1弾。

完全無欠の女ドラゴン・志穂美悦子が、数多くの用心棒を雇っている悪党を相手取り、たった独りで敵中突破していく。後にアニメ版「ドラゴンボール」を手掛けることになる菊池俊輔が音楽担当なので、格闘シーンになると野沢雅子の声が脳内に響いてしまう。

クレジットに千葉真一の名前がある時点で、意味もなくニヤニヤさせられる。主人公との一騎打ちが待たれる格闘家(石橋雅史)が、いきなり参上した千葉真一によって、あっさり退場させられるところが噴飯モノだが、「そこがイイ!」とも捉えられる。

志穂美悦子のプレゼンテーション的作品としては、十分に満足できる出来栄え。とにかく、エッちゃんの連続まわし蹴りが問答無用でカッコよく、「変な死に方(主人公を立てる死に方)」を追求しているような、やられ役の仕事ぶりもまた素晴らしい。
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