中野実の原作を西島大が脚色、本多猪四郎が監督した。中央卸売市場で魚の仲買人のえん（水谷八重子）は、息子（小泉博）の結婚を許したものの、寂しさを押さえられなくなり、延期を申し出て、周囲を呆れさせる。
本多猪四郎の軽いコメディだが、人物の心理描写の巧さ、演技の面白さで楽しく観られる。

恋愛結婚のハードルの高さは昔かも今もそう変わるものではなかったらしい。親はいつだって誰だって条件次第で毒親になっちゃうのだ。