Diamante

ハーヴェイのDiamanteのレビュー・感想・評価

ハーヴェイ(1950年製作の映画)
3.5
冒頭では単なるおかしな男が幻覚を相手に奇妙な行動をとる、良くあるイマジナリーフレンドを題材にした映画かと思えば、話が進むにつれ見えるもの、とそうでないものが現れてくる。
内容的には現実でも非現実でもどちらにも取れるように思える映画でした。
ところがこの映画自体伝えるべき要素はそこではなく、主人公の行動によって周りの人々の心情の変化を暖かくコメディタッチに描いていて、大切なものが何かをわかりやすく伝えている作品であり、作中のセリフにもある、「世の中では抜群に抜け目なく過ごすか、親切に過ごすか」に全て集約されている様に思えました。
何よりジェームズステュアートが終始優しくも幸せそうに見えるのが印象的でした。
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