ポルりん

ほんとうにあった怖い話 怨霊 劇場版のポルりんのレビュー・感想・評価

1.4
何となく上沼恵美子に観てもらいたい作品。

1,「深夜の警備員」

警備員・神野は巡回中のビルのトイレで、目の周りが窪んだ青白い唇の男たちに遭遇してしまう…。

警備員が巡回してるだけの時間が異常に長く、一瞬警備員のマニュアルビデオかと思ってしまった。
幽霊が出たら出たで、主人公がビビっているシーンばかりが流れ、肝心の幽霊といえばカタツムリ並みの鈍足で追いかけてくるので全くと言っていい程に、緊張感や絶望感がなく怖くもない。

また、幽霊のメイクが酷くクソ演技のせいか非常に弱そうに見える。
多分、ニット帽を投げて当てたで倒せるんじゃないか・・・。

照明も暗いし、ホラー演出のセンスが全然ない。
ついでに演技がかなり酷い・・・。
「仮面ライダー555」の時はそんなに下手だとは思わなかったんだけどなぁ~。

全く怖くなく警備員の仕事をしているシーンが長いので、幼稚園児辺りに警備員の仕事を説明するにはいい話なのかもしれない・・・。


2,「首坂」

沙知恵は線路沿いの夜道で、独りの白い服を着た女を見かけるが…。


帰宅途中の女性に生首を引きずった女性が嫌がらせをする話。
一応、設定上は生首なのだが美容室にあるマネキンにしか見えない・・・。

4回ほど主人公を驚かしてくるのだが、4回とも同じような演出なので飽きてくる。
しかも、視聴者が出てくるであろうと予想できるタイミングで素直に出現するので驚きもしないし怖くもない。

そもそもこの幽霊はいったい何がしたいんだ?
特に殺意や怨念のようなものも感じないし、何かを伝えたいようにも思えない。
ただ、デカい効果音と共に主人公の前に出現するだけだ。
おまけに最終的にはイケメンが乗る自転車の後ろにテンション上がりながら嬉しそうに恋人座りしている。
イケメン漁りでもしてんのか?

話の終盤に舞台となる場所が元は侍などを処刑していた場所だという事が分かるので、100歩譲って生首を引きずった幽霊がでるのは分かる。
ただし、その幽霊がワンピースを着用しているのが分からない。
侍を処刑するなら江戸時代以前だと思うのだが、何でその時代にワンピースを着てるんだ!!
普通その時代だったら白装束だろうが!!

何というか、この話は今年のM-1でマヂカルラブリーが披露したネタを超劣化させたような感じだ。
上沼恵美子がこの話を観たら確実に憤怒するだろう。


3,「葬儀屋が見たもの」

室田が葬儀の準備に訪れた高橋家は、赤い服を着た女の霊に取り憑かれていた…。


基本的に本作は糞の集合体のようなものだが、その中でもこの話は特に酷い。
1ヶ月ほど腐らせた糞に下痢をかけたような感じだ。

全体的に演技下手すぎるのだが、特にインパルスの板倉は酷い・・・。
声小さくて聞き取りにくいし、それでいて棒演技・・・。
根暗な性格のキャラクターを演じたかったんだろうけど、声を聞き取りにくくするのは全然違うぞ。

他にも音楽、編集、ストーリーとあらゆる面で酷い・・・。
だが、何よりも酷いのが演出だ!!
もはや、予算どうこうのレベルじゃない。

呪われた家で、インパルスの板倉と堤下とその妻が一緒に2階に上がろうとするのだが、2階に貞子もどきの幽霊が出現する。
その貞子もどきが板倉→堤下→堤下の妻の順番で、指を指して人数を数える。
それ行動自体は別にいいのだが、1分近くその行動を繰り返すのが問題だ。

幾らなんでも長すぎだろ (゚Д゚)ゴルァ!!
何で1分近くも幽霊が人を数えるシーンを長回しで見せられないといけないんだ ( ゚Д゚)ドルァ!!

何だ、この貞子もどきは重度の痴呆なのか??
それとも3まで数える事が出来ないのか??

このように「チャージマン研」並みに意味もなく時間稼ぎをするシーンがかなり多い。

呪いの家の帰る際、板倉の自転車がいたずらされ、女性に心配させられて声を掛けられるシーンがあるのだが、画面が女性の正面に切り替わるまで1分近く掛かる・・・。
その間ずっと板倉が震えているシーンを見させられるのだが、幾らなんでも1分は長すぎだ!
こんなん満足するのは、震えフェチくらいのもんじゃないか・・・。

てか、この女性もよく1分近くも震えている人を待っていてくれたよな・・・。
私だったらもう一回声掛けるか立ち去るぞ・・・。


4,「鼓膜移植」

ドナーの少年のおかげで手術により、事故以来耳が聞こえるようになる理恵だったが…。


単純につまらない。


5,「エレベーターの少女」

恵美はエレベーターの前で奇妙な少女と出会うが、エレベーターは少女を乗せずに上昇していく…。


エレベーターの前で主人公が電話で話しているシーンから始まるが、エレベーターが1階に到着するのだが、中に人がいない事にビビる。

ん?
どういう事だ??
主人公がエレベーターのボタンを押していないのなら理解出来る。
しかし、エレベーターのボタンが点灯しているので、自分でボタンを押したはず・・・。
エレベーターを待ってる感じで電話してたし・・・。
一体どこにビビる必要があるんだ。

その後、センスの欠片もない音楽が流れながら呪怨のパクリ演出がされるのだが、としおくんポジの小学生がどう見ても生きてる人間だ。
もうただのDQN小学生が、女性の部屋に侵入し嫌がらせをしてるだけにしか思えない。
ある意味ではそっちの方が怖いけど・・・。
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