ほかほかのゆきだるま

ハリー・ポッターと謎のプリンスのほかほかのゆきだるまのレビュー・感想・評価

3.3
6作目でやっと原作改変に慣れてきて、いくつか許容できない点はあるものの違いを受け入れつつたのしめるようになった。
やはり映画の見処は見事に可視化された物語の舞台。『謎のプリンス』ではフレッドとジョージのお店「ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ」が登場し、遊園地のような建物にわくわくする。
また、登場人物のファッションを見るのもたのしい。特にイヴァナ・リンチ演じるルーナ・ラブグッドからは目が離せない。
ロン役のルパート・グリントの演技も素晴らしく、ロミルダ・ベインの一件なんか最高だった(そのあと大変だったが)。
そして、原作ではハリー視点で描かれていたマルフォイの計画が、少しマルフォイ視点で見られたのがうれしかった。マルフォイの立場を考えると、しんどい……
ところどころ恋愛要素はあるものの、目を覆いたくなるような場面もありつつ、最後は深いかなしみに包まれる回。