上海十月

ドゥ・ザ・ライト・シングの上海十月のレビュー・感想・評価

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)
4.0
正に今観るべき映画。昔見たんですけどオープニングのファイト・オブ・ザ・パワーで妙な踊りをするお姉ちゃんと最後の暴動での韓国人しか覚えていなかった。暴走へのカウントダウンが静かに進行していくのがよくわかる。様々な摩擦と夏の暑さが原因なのか。さしずめ、現在全米で起こっていることは、摩擦が警官による黒人殺人の積み重ねと夏の暑さは、コロナ禍だろうか。ピザ屋のオーナーがトランプみたいに不動産に興味があると言うシーンは、予言のようで怖い。そしてキング牧師とマルコムXの写真と彼らの言葉で締め括られる。どっちもありなのだ。ファッショナブルな映画なのにシリアスと言うスパイク・リーを映画作家として決定づけた作品だ。古びないのは、問題の根深さを感じざるを得ない。
上海十月

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