このレビューはネタバレを含みます
ブルックリンの街の日常に起こる人種問題をテーマにしたもの。
全体通してアートワークがかわいいしかっこいい。ムーキーのスタイルもめっちゃイケてるし。
80年末にこんな映画が作られててもなお全く同じ似たようなことが常に世界で繰り返されてる。でも、みんながみんな自分が正しいと思うことをやってるだけで、誰が一番悪いとかはないんだよな。いや、命を奪った警官か。でも自分の思う正しいをやってても、それだけじゃ良い終わりは迎えられない。実際にこの物語は何の収束も迎えずに終わるけれど、それはこの人種問題が今もなお根付いてしまっているほど根深いことも示しているように思う。
最後に登場人物と観る人すべてに説くようにキング牧師とマルコムXの言葉が締め括る。
「暴力は役に立たない」
「自己防衛のための暴力は知性になりうる」