Kaikiさんの映画レビュー・感想・評価

Kaiki

Kaiki

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.5

「生まれて来てくれてありがとう。」

海進が名セリフマシーンかの如くで、最強最高だった。

テーマが犯罪と家族の在り方なので、万引き家族とどうしても比べてしまう部分があったけど、韓国ならではの要素が確
>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.8

こんな最高な映画をなんで今まで観てこなかったんだ!!!と自己憤慨するほど最高だった。

展開に大きく関係するほどではなく、何気ない会話なのに、個性的なキャラ同士の会話と散りばめられる印象的な台詞が、あ
>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

大抵の映画はわかりやすく、白黒つける結末になることが多い。その方が鑑賞者としてはすっきり観終えられるから。

でもこの映画は異なるもので、人の複数方向に向けられる複雑な心境をリアルに描くように展開する
>>続きを読む

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.5

「ホントフツーだわ。」

この言葉、台詞に共感を覚える人は少なくないと思う。

大多数の人間が通る、所謂ありきたりな人生を進むことに抵抗を感じる人。

元恋人に刺されたこの極めて曖昧な言葉を物差しに、
>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.0

アイスランド出身のシンガー、ビョーク主演の傑作。

今まで観た物語の中で一番悲しい。最後の最後まで悲しみの淵に追いやられて戻れない。

ストーリーとしてはそうなんだけど、そことバランスをとろうとしてく
>>続きを読む

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.4

大きな期待は抱いてなかったけどかなり楽しめた。

特に良いなと思ったのはじいさんのイカれ具合。誰が思いつくねん、くらいの奇行が衝撃的でひくぐらいにおもしろい。

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.6

MCU映画の前作、スパイダーマンNWHからはや5ヶ月。マルチバースという予測不能な複雑化に怯えつつ、初のIMAX 3Dで鑑賞した。

初っ端から展開スピードすごかった。急にカマータージに場面転換したと
>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

俳優陣とセットデザインの画的な美しさがあるから、頭空っぽで観ると楽しめるけど、ストーリー展開、台詞、画角とかを後からよく考えると疑わしい。

役とは言え、キスして理性を保てる相手と後々に運命感じるって
>>続きを読む

坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK : async(2017年製作の映画)

3.8

坂本龍一のライブ映像作品。

「坂本龍一が誰にも聴かせたくなかったパフォーマンス」とあるように、至高の極みのようなライブパフォーマンス。

ただ曲を聴かせることが音楽演奏じゃない。
彼は、自らで物質、
>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.4

この作品のサントラがとても好きで、聴いてるうちにふとまた観たくなって鑑賞。

ジブリ作品を思わせる、自然の豊かさとそこでの人の暮らし。そんで純粋な恋愛。
観ていると心が浄化されたような気分になる。
>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.3

歴史映画のような、北アイルランドの情勢における家族の(おそらく)リアルで等身大な物語。

映画というエンターテイメントだからって無駄に脚色されず、背伸びするような展開もないけど、それだからこそすっと心
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

予備知識なしで滑り込み鑑賞。

3時間かぁと思ってたけど、割と直ぐにどっぷり集中できて、いつまでも観てたくなるような間の取り方と俳優陣の表情、台詞。

数箇所理解が追いつかないところもあって、いつまで
>>続きを読む

ノルウェイの森(2010年製作の映画)

3.1

珍しく原作読んだ上で鑑賞。

そもそも原作に2時間そこらでは説明できない複雑な叙情が多すぎるし、たらたらと綴られたワタナベの日常をベースにしてるからこそ見えるそれぞれの女性の位置関係があるから、女性た
>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

普段MCUばっか観てるからこの映画がいかにシリアス路線のヒーロー映画かっていうのかが身に染みて感じた。

単にヒーロー映画ってだけじゃなくて、探偵要素、現代的陰謀論が絡むような情報戦の要素、カーレース
>>続きを読む

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

2.9

百万円貯めたら次の町に移り住む。

前科を活かして民事裁判で済むようにほどほどに暴れて逃げる話か、とかちょっと腹黒い話を予想したけどぜんぜん違った。

エンディングが意外とあっさりと。嫌いじゃないです
>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

3.7

数年ぶりに2回目鑑賞。

初めて観たときは、特に起伏もなく平坦と進んで4姉妹がただひたすら綺麗で海街がより映えるだけ、と思ってたけど、自分が少し肥えたのか、それぞれの人物の言葉や感情に同調できた気がし
>>続きを読む

ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサート(2022年製作の映画)

4.2

3本立て計約8時間の作品の終盤、ルーフトップでのレコーディングライブ部分だけを映画化したもの。

IMAXで体感できて嬉しい!!!

再度思う、ビートルズ死ぬまで好きだ。

ザ・ビートルズ:Get Back(2021年製作の映画)

4.0

ティーネイジャーの時から大好きだけど、年々益々好きになっていくビートルズ。
こんなん観たらもっと好きなるやないか。

4人のレジェンドたちがただアルバム、曲作ってるだけで約8時間。あれだけ見応えある作
>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

5.0

2022年(日本では)最大級、というか人類映画史上に残る作品。

有り得なさ過ぎる構想をあのレベルにまで実現させた作品関係者に感謝感激。(アメコミ原作スティーブディッコから全てのスパイダーマン作品の関
>>続きを読む

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

2.8

ゴッホのスマホケースが可愛くて購入したきっかけに興味を持って鑑賞。

物語の描かれ方、進み方から、事実への忠実性に疑心と、ちょっと退屈な展開テンポに眠気を抱きつつなんとか観終える。

当時の街並み、風
>>続きを読む

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.0

何事にもNOと言う銀行員のカールは仕事も人間関係もいかない。そんな中友人に誘われたセミナーに参加してからYESと言い続ける人生を送ることにする。セミナー直後から彼にハプニングが起き続ける。

とても良
>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

黒人の天才ピアニストが、黒人にとっては差別を受けやすく危険である南部にツアーを敢行するために、ナイトクラブの用心棒として腕が立つイタリア系の白人をドライバーとして雇うが、ふたりの境遇は極反対。黒人差別>>続きを読む

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ブルックリンの街の日常に起こる人種問題をテーマにしたもの。

全体通してアートワークがかわいいしかっこいい。ムーキーのスタイルもめっちゃイケてるし。

80年末にこんな映画が作られててもなお全く同じ似
>>続きを読む

13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

-

今もなお繰り返されてる黒人差別がどう社会に組み込まれたか、つまりどうシステム化されたかの数百年の歴史を綴るドキュメンタリー。

今だからこそ観賞。すごい情報量と人名の数が次々出てくるので追いつくのも大
>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.5

アメリカ軍人でイギリス軍側のスパイをするスティーブが墜落事故で、ワンピースの女ヶ島のまさにそれのような島に不時着。正義感の塊のような島の王女ダイアナは男を事故から救い、世界戦争の事情を聞き出す。戦争の>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

あるプロレスラーに強く憧れを抱き施設から脱走するダウン症の青年ザックと、ひょんなとこから出逢いお世話?とコーチをしてくれるようになったならず者のタイラー、そして後からザックを追っかけてやってくる施設の>>続きを読む

ファンタスティック・フォー(2015年製作の映画)

1.8

バトルシーンの流れ運びにまったくわくわくしなかった。しかも二、三十分程度で終わるし、それまでの展開が遅い。4人の能力の見せ場もさほどなかったような印象。

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.0

少女が両親とともに謎の異世界に紛れ込み、豚の姿に変えられてしまった両親を救うため、その世界の厳しいルールや住人に揉まれ助けられながら成長していく物語。

たしか低学年の頃に家で観て、両親が豚になるシー
>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

アダムドライバーとスカーレットヨハンソンの演技が素晴らしいの一言。

所々入る笑いも好きだし、それぞれのシーンが秀逸。

ふたりの人間それぞれの人生、価値観、すべてが結わって共存し合って、また離れるこ
>>続きを読む

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.2

展開するスピード感が凄まじい。所々に入る皮肉ボケもなかなか秀逸で笑う。
ヒロインたちが可愛すぎないっていうのもある意味いいし、バトルシーンの動き(特に肉弾戦)が魅入っちゃうくらいアクロバティックでかっ
>>続きを読む

オアシス:スーパーソニック(2016年製作の映画)

5.0

イギリスはマンチェスターが生んだ伝説の兄弟のドキュメンタリー。

映画館で初めて観たときは出音がクソ小さすぎて物足りなくて不完全燃焼で帰ったのを覚えてる。そして、今回いいスピーカーの爆音で観賞してやっ
>>続きを読む

ファイブ・フィート・アパート(2019年製作の映画)

3.0

展開がなんとなく読めてしまったり、辻褄が合わないというか矛盾みたいなのも垣間見えることもあるけれど、最後には感情移入120%で泣けてしまった。友達恋人家族になかなか会えない状況の今(海外在住の上ロック>>続きを読む

>|