千年女優

インデペンデンス・デイの千年女優のレビュー・感想・評価

インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)
3.5
アメリカ独立記念日の前々日である7月2日に、突如として直径24kmにも及ぶ巨大な円盤型未確認飛行物体が世界各国に出現。翌7月3日に開始された大規模な破壊活動により各国主要都市は無残に破壊され廃墟と化すも、迎えた独立記念日に大統領支持の下で最後の望みを賭けて反撃する人類の姿を描いたローランド・エメリッヒ監督作品です。

数々の地球滅亡危機を描くブロックバスター監督で「ハリウッドの破壊王」の異名を持つローランド・エメリッヒが手掛けた1996年公開の大ヒットSF映画で、彼らしい「圧倒的なスケールの設定でチープなドラマをスピーディに展開する」作風で今では珍しくもないSF設定の作品ですが、誰にも先んじて実現させた点には一定の価値があります。

とにかく直径40kmというスケールの大きさに驚かされるUFOから旧約聖書「創世記」にあるソドムとゴモラの滅亡やそれをモチーフにした『天空の城ラピュタ』を思わせる光線が降り注がれる前半の絶望感は確かで、後半のおバカ展開は苦笑の連続ですが、どんな深刻な事態でもコントに変えるウィル・スミスのスター性でカバーする一作です。
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