型にはまらぬ捜査で「バッドボーイズ」の異名を持つマイアミ市警の麻薬班コンビで、エクスタシー密輸を止めようとKKKの集会に乗り込むも空振りに終わったマーカスとマイク。新情報で麻薬王のヘクターを追う彼らが、極秘捜査を行っていたマーカスの妹で実はマイクと交際中のシドと共に事件解決へと挑む様を描いたアクション映画です。
溌剌とした分かり易い作風が受けて世界的にヒットして主演コンビのマーティン・ローレンスとウィル・スミス、監督を担ったマイケル・ベイの出世作となった『バッドボーイズ』の八年を経ての続編で、それぞれスターの道を進んだ後とあって一億ドル超の大予算で制作。批評はともかく興行では三億ドル近い収入で大ヒットを記録しました。
監督デビュー作とあって作家性が控えめだった前作から『アルマゲドン』『パール・ハーバー』を経てベイ節がパワーアップ。ダイナミックなカメラワークに脈絡のない物語、下世話なジョークと派手なアクションと美点と悪癖の両方を炸裂させます。加えてふたりのスターの力が融合し、一辺倒ながらうねるようなパワーで飲み込む一作です。