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インデペンデンス・デイのtakのレビュー・感想・評価

インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)
3.4
壮大なスケールといい、目を見張る特撮といい、こういう映画こそ映画館で楽しむべきだ。自宅のテレビ画面で鑑賞するのは、作り手が望んだものを感じられないだろう。映像の凄さにただただ圧倒される。ドイツ時代からSFを撮りたくて、ハリウッドにやって来たオタク監督エメリッヒ。随所に70年代のパニック映画や往年の侵略SF映画への愛を感じることができる。

されど。ストーリーはちょっと難あり?な設定や展開はあり、悪く言えば御都合主義、楽天的とも思えてしまう。大統領が元パイロットだったり(きっと鷹派政権なんだろう)、コンピュータウィルスが異星人の機械に通用したり(コンピュータ言語って宇宙共通?)、クライマックスの悲壮感さえある特攻シーン(アメリカ人にウケるのだろうか?)にはちょっと驚かされる。

この映画がアメリカで封切られたのは、アメリカ大統領選挙真っ只中の1996年サマーシーズン。クリントン大統領もスピーチで引用したらしい。「ロッキー4」以来の国威高揚映画と評した人も。これがもう10年前に撮られていたら、レーガン大統領がどんな反応をしただろうかw。

ロズウェル事件をからめて真実味を出している点も見逃せない見どころ。ビル・プルマンはこの役で男をアゲたし、ウィル・スミスはラッパーから役者へとステップアップ。
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