アガサ・クリスティーが11日間失踪した1926年の事件は謎に包まれている。それはミステリーファンやクリエイターの想像をかき立て、数々のドラマや映画が製作されてきた。
本作は、発見時に記憶を失っていた>>続きを読む
家族で大好きな「はたらく細胞」。それがなんと実写映画化。アニメ版ED曲Cheers!を時おり口づさむ長女は、予告編を見て顔をしかめた。
🧑🏻「マジ?しかも予告編からウンコネタ?こんな映画化ありえん」>>続きを読む
八代亜紀が亡くなったのは2023年、大晦日を翌日に控えた12月30日だった。大瀧詠一の時もそうだったけど、紅白歌合戦の放送直前に、歌で世間を励ましてくれた人の訃報を聞くのは辛かった。八代亜紀が亡くなっ>>続きを読む
1996年からコミックの連載が始まった「銀河鉄道999 」エターナル編のアニメ化作品。新たな劇場版を1999年に…という企画で、前年に導入部分として公開されたのがこの「エターナル・ファンタジー」である>>続きを読む
個人的プロジェクト「名作映画ダイジェスト250」(ロードショー誌80年12月号付録)制覇計画のためセレクト。これを午前十時の映画祭で観られるとはありがたい機会。
シドニー・ルメット監督と脚本のパディ>>続きを読む
80年代にジャッキー・チェンが最初のアメリカ進出を挑んだ頃の主演作。僕は初公開の85年に映画館で観ている。生息地の映画館では「007/美しき獲物たち」と二本立て。ジャッキーと並べられたら、ロジャー・ム>>続きを読む
昨年の劇場公開時に見損ねて以来、気になっていた作品。できれば映画館で観ておきたかった。でもパリの地図を広げて自宅で観るのも楽しいかもしれない。どれだけのドライブだったのか、どれだけ寄り道をしたのかがよ>>続きを読む
上田慎一郎監督は見せ方が上手。本作を観て改めてそう思った。台詞に頼らない映像で、置かれた状況や心情をちゃんと伝えてくれる。特に短い場面の心理描写が見事なのだ。「カメ止め」の後半もそうだったし、カンヌ映>>続きを読む
「ヤマトよ永遠に」リメイク第二章。第一章が歯切れの悪い終わり方だったので、今度こそ新生ヤマトが出撃する勇姿が観られる!と期待して劇場へ。デザリアム艦との戦闘シーンは、期待を超えたスピードと迫力で満足し>>続きを読む
テレビシリーズに関わった6人の脚本家による6つのエピソード+実写版「らっきー⭐︎ちゃんねる」が収められたOVA作品。何故かFilmarksでは映画カテゴリーにw
それぞれ楽しいのだが、特に好きなのは>>続きを読む
前作「グラディエーター」から四半世紀近く経って続編が製作されるという驚き。しかもこれまで「エイリアン」「ブレードランナー」など自作の続編企画になかなか携わらなかったリドリー・スコットが、本作では自らメ>>続きを読む
2000年の公開当時、歴史大作映画が現代ハリウッドで製作されたこと自体を何よりも凄い!と思った。甲冑やら鎧を着た人々がズラリと並ぶ光景。宇宙服でも軍服でもない。大群衆のエキストラの衣装から背景まで金と>>続きを読む
清張の「霧の旗」は幾度も映像化されているが、山口百恵主演の77年版しか観たことがなかった。以前から興味があった山田洋次監督×橋本忍脚本による65年版。北九州市立中央図書館で催される松本清張映画会で上映>>続きを読む
クロード・ミレール監督と聞くと、「小さな泥棒」「なまいきシャルロット」「伴奏者」あたりを思い浮かべる世代には、若手女優を主役に据えて揺れる心境を撮る人めいたイメージがあると思う。フィルモグラフィーを見>>続きを読む
ー相身互い
今どきはなかなか耳にしなくなった言葉だ。同じ境遇にあるなら支え合うとか、お互い様とかそんな意味合い。自分がかけた優しさは巡り巡っていつか自分に返ってくる。
親友の叶海を突然の事故で失った>>続きを読む
80年代の青春映画は大人になってから観たものがちらほら。リアルタイムだった大学生の頃はクラシックとミニシアター系映画に狂ってたから、お気楽なハリウッド映画からは距離を置いていた。たまに観ても「こんなん>>続きを読む
船が山を上る強烈なビジュアルに惹かれて、学生の頃からずっと気になっていた「フィツカラルド」。やっと観られた。天然ゴム景気に沸く19世紀末のペルーを舞台に、密林を切り拓いてオペラ座を建てるという野望に駆>>続きを読む
松本零士の原作コミックは随分前に読んだが、話が理解できたという自信がない。テレビシリーズは、僕の地元では放送されなかったので見たことがない。壮大なスケール、歴史と絡めた設定は魅力的ではあるのだが、他の>>続きを読む
主人公が観客に向かって語りかける映画にもいろいろあるが、大部分の主人公にはイラッとさせられる。「アニー・ホール」のウディ・アレンや「ハイ・フィデリティ」のジョン・キューザックの恋愛自慢は、派手な遍歴も>>続きを読む
春日太一氏が書いた橋本忍評伝「鬼の筆」を読んでいるのだが、橋本忍の失敗作として紹介されているのが噂に聞く「幻の湖」。高校時代に叔父からもらった湯布院映画祭のパンフにもデカデカと広告が載っていて、東宝創>>続きを読む
突然姿を消した大富豪の妻スオミのために、歴代5人の夫が一同に集まった。しかし彼らが知るスオミはとても同一人物とは思えない相違が。スオミの行方は?本当のスオミとは?
三谷幸喜らしい舞台調の会話劇と、長>>続きを読む
個人的プロジェクト「名作映画ダイジェスト250」(ロードショー誌80年12月号付録)制覇計画のためセレクト。
少年と父親が海で遊んでいるところに突然起きた飛行機事故。核兵器を積んでいたことから少年が>>続きを読む
女性の社会進出が進みつつある1980年代。ダイアン・キートン演ずるヒロインは、男と対等に肩肘張って仕事に向き合ってきた。成果も認められて角部屋のオフィスに部下、ドライな関係の彼氏がいて不自由のない生活>>続きを読む
ティム・バートン監督作を初めて観たのは「ビートルジュース」だった。レンタルビデオ店のきゃわゆいバイト女子に「これっ!どうですか?♡」と勧められた思い出の映画w(詳しくは「ビートルジュース」レビュー参照>>続きを読む
エミー賞受賞で真田広之が評価されているのって嬉しい。「翔んだカップル」のチョイ役とか「戦国自衛隊」のチョイ役アクションとか「魔界転生」の初々しさを観てきた僕ら世代に感慨深いものがある。真田広之の過去の>>続きを読む
ヒッチコック監督作が大好き。お気に入りを10本挙げてと言われたら…うーん🤔
裏窓、汚名、海外特派員、下宿人、サイコ、舞台恐怖症、北北西に進路をとれ、レベッカ、ロープ…
見知らぬ乗客や鳥も入れたいけど、>>続きを読む
大河ドラマ「光る君へ」を欠かさず見ている。ヨシタカも巧いのだが、道長(柄本佑)の二人の妻が気になる。野心をギラギラさせてきた瀧内公美。2人は「火口のふたり」で共演してたよな🔥。娘の入内に抵抗していた嫡>>続きを読む
ジェーン・フォンダがロジェ・バディム監督のカノジョだった頃の主演作。この時代はヨーロッパで活躍しており、あのエロティックSFの金字塔「バーバレラ」などに出演している頃だ。これはエミール・ゾラの小説「は>>続きを読む
神学校を退学した主人公クリスは、元FBIの父親から軍需産業関連の会社を紹介された。やがて国家機密に関わる通信部に配属された彼は、他国に働きかけるアメリカという大国のエゴを日々目にして疑問を抱くようにな>>続きを読む
北ネパールのドルポ地方を舞台に、そこで力強く生きる人々の姿を描いた秀作。僕はドキュメンタリーぽい映画だろうと思っていたのだが、それは完全に裏切られた。演技経験のない現地の人々を使ったこの映画は、彼らの>>続きを読む
以前から観たかった「はなればなれに」。ゴダール監督作としての興味、アンナ・カリーナ目当てはもちろん。さらにクェンティン・タランティーノのお気に入り映画で自分の会社名を本作のタイトルにしたこと、ベルトリ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
catmanさんのリクエストで、「死刑台のエレベーター」邦画リメイクに挑むの巻。ルイ・マル監督のオリジナルはサスペンスの秀作。学生の頃に初めて観た時は音楽と、短い上映時間に凝縮した面白さに夢中になった>>続きを読む
監督山田尚子×脚本吉田玲子のアニメーションは「けいおん!」以来お気に入りだ。そのコンビの新作は、青春と音楽の物語。
人がそれぞれの色で見えるトツ子。ミッション系の女子校に通う彼女は、ある日の体育の授>>続きを読む
アラン・ドロンの訃報で、いつか観ようと録画していた「サムライ」に手を出した。まだ若造だった頃に一度挑んでいるはずだが、冒頭の台詞なしの10分間に飽きたのか、ついて行くのに疲れたのか、親が観ていたのを断>>続きを読む
アガサ・クリスティの「ホロー荘の殺人」の映画化で、ジャック・リヴェット作品などで知られる脚本家パスカル・ボニゼールが監督を務めた作品。原作は名探偵ポワロシリーズの一つで、週末を過ごしにある屋敷に集まっ>>続きを読む
セルジュ・ゲンスブールを本格的に聴き始めたのは社会人になってから。ヨーロッパ音楽に中坊の頃から興味があったこと、高校時代に初めて買ったFM雑誌の表紙がセルジュのアルバムだったこと、平成初めのシャルロッ>>続きを読む