「クレヨンしんちゃん」の劇場版に一度泣かされて以来、いやぁもっと観たいと思っておりました。うちの(当時)5歳児が「ちち、これおもしろいんよ。」と勧めてくれるので一緒に観た。興味の対象が5歳児並かっ。>>続きを読む
マカロニウエスタンを確立させたセルジオ・レオーネ監督の傑作。黒澤明監督の「用心棒」を勝手に翻案して訴訟沙汰になった映画だけれど、ひとつのムーブメントを創り出したことは大きい。一方「バック・トゥ・ザ・フ>>続きを読む
未見だったジャン・リュック・ゴダール監督作「軽蔑」に挑む。
芸術とは、映画とは・・みたいな深い考察をする方は多いんだろう。
でも、エンドクレジットを迎えて僕の頭に浮かんだのは、”男と女の間には暗く>>続きを読む
世間では退屈な映画と評する人もいるようだ。そういえば、僕の前の席で観ていた女性は半分近く寝ていた。ソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット」のように派手なロックや衣装に彩られた映画でもない。この映>>続きを読む
アンリ・ジュルジュ・クルーゾー監督のサスペンススリラーの傑作をハリウッドリメイク。私立学校を経営するパワハラ夫ガイ殺害を計画したのは、妻ミアと夫の愛人である同僚教師ニコル。薬物を混ぜた酒を飲ませて溺死>>続きを読む
平気で人種差別的な発言をする、異常な潔癖性、金にものを言わせる。ほとほと嫌なヤツなのにちょっとだけお茶目に見える。こんなジャック・ニコルソンは見たことない。この映画の魅力は彼の怪演によるものと言ってい>>続きを読む
香港映画「インファナル・アフェア」のハリウッドリメイク版。不勉強なことに、オリジナルをまだ観てない。でもギャングと警察それぞれに”ネズミ”がいるという物語や、細かい場面設定などはある程度知った上で観て>>続きを読む
プレデター祭り第3夜は、ロバート・ロドリゲス製作の「プレデターズ」。複数形になったってことは、いっぱい出てきて襲ってくるのか…と「エイリアン2」と同じ覚悟で再生ボタンを押したら、次々と登場人物が降って>>続きを読む
#「キル・ビル」のルーツを探せ
(その32)
オーレン・イシイのネーミングは、タランティーノが尊敬する日本人映画監督に、石井克人・石井隆など”イシイさん”が多いからである。中でも最も尊敬する”イシイ>>続きを読む
いきなり危機に陥り、得体の知れない生命体がどこから来たものか語られず、とにかく問答無用の第1作。数年後に製作された続編は、舞台を密林から大都会へ移す。残虐さが増している印象。わが家のプレデター祭り第2>>続きを読む
長男が高校生の頃、アーノルド・シュワルツェネッガーにハマったことがある。きっかけは「コマンドー」で、主演作を観るシュワ祭りを二人で連日やった。僕がやたら80年代の主演作をプッシュしたせいか、「プレデタ>>続きを読む
「修羅雪姫」の続編。警察に捕まり死刑宣告された雪だったが、死刑執行直前、秘密警察に身柄を拘束され、反体制思想家徳永乱水が握る極秘文書の奪取を命じられる。女中として徳永の元で働くようになった雪だが、乱水>>続きを読む
むかーし観たのと時系列が変わってる編集なので、印象が全く違う。暗黒街を生きてきた男の年代記は、手を染めてきた犯罪と壊れゆく友情と踏みにじってきた人間関係の記録。この完全版で観ると、同じシーンでも、主人>>続きを読む
この映画は公開当時「泣ける!」とやたら評判になっていたのをうっすらと覚えている(何せ小学校高学年だったからなぁ)。NHKFMの映画音楽番組でこの主題曲を聴いたときに、映画は「難病もの」で悲しいお話と聞>>続きを読む
会社の金を横領して逃亡中の主人公は、身を隠そうと妻の実家が所有する別荘に行くが、そこで妻とバッタリ。自首を勧められるが、離婚届にサインすることを条件に1週間だけ納戸に匿ってもらうことになる。次々に訪れ>>続きを読む
これはなかなかの力作。アメリカが「侍」スピリッツを理解しようと真剣に取り組んだ映画。異文化理解の映画だからか、どうしても「ダンス・ウィズ・ウルブス」に似ている。それにプロデューサー、トム・クルーズがオ>>続きを読む
性差別撤廃やマイノリティの権利拡大に尽くし、アメリカ最高裁判事として長年活躍してきた女性ルース・ベイダー・ギンズバーグのドキュメンタリー。彼女の若き日々を描いた映画「ビリーブ 未来への大逆転」を観て、>>続きを読む
公務員はマスメディアにバッシングされがちだ。税金とってる側だし、当然見る目も厳しくなる。仕事でも異なる感覚の面があるのも事実。この映画でも「採算は関係ないでしょう」とか、「予算は使い切らないと」とか、>>続きを読む
北条司も認めているのに、原作者出身地で上映する映画館がないのは何故だ!と、公開当時不満に思っていた。やっと配信でありつけた。
いやもう、「シティーハンター」愛に満ちていて多少の難は許せてしまう。原作>>続きを読む
昔から映画の特撮が好きだったから、80年代はコンピュータグラフィックが映画に使われる始めたのをキャアキャア喜んで観ていた。中学生の頃、ディズニーが製作した画期的なCG映画「トロン」には興奮したっけ。そ>>続きを読む
あーあ、ティム・バートン時代はよかったな。作家性もあったし、娯楽作としても申し分ないバランス感覚が見事だった。大作のくせに暗いとかさんざん言われてたけど、あれはティムのキャラへの愛ゆえ。そしてヴァル・>>続きを読む
男女が惹かれ合った時のどうしようもない感じ。あの雰囲気が描かれる映画は嫌いではない。2019年のキネ旬1位「火口のふたり」。ひたすら交わって、食べて、寝てを繰り返すだけの映画。確かにその通りだ。でもそ>>続きを読む
もともとは日本テレビのスペシャル番組として、1990年に放送されたアニメーション(後にイベントで劇場公開)。「うる星やつら」など80年代に人気作を手がけてきたスタジオぴえろ作品。スタッフには、後にスタ>>続きを読む
新劇場版第3作「Q」は、冒頭から僕らを突き放す。いきなり隻眼となったアスカとマリが大気圏に突入しながら、何かを回収するミッションを遂行する場面から始まる。そこに説明は全くない。鑑賞者たる僕らは、目覚め>>続きを読む
新訳「エヴァ」たる新劇場版第2作「破」。見終わって思ったのは、「エヴァ」ってこんなにわかりやすかったっけ?ということ。アスカ(テレビシリーズと名前を変える理由は何?)が登場し、新キャラも登場する。この>>続きを読む
「ヱ」とか「ヲ」とか変えちゃって何がしたいの?と思って新劇場版は映画館で観ることはなかった。今だからできる技術使った表現方法で撮ったリブート版が作りたかっただけ?
確かに新劇場版第1作「序」は、テレ>>続きを読む
ロマン・ポランスキー監督作は作品の振り幅が大きい。文芸大作があるかと思えば、ヒューマンドラマもあり、おどろおどろしいホラーやスリラーがあったかと思えば、サスペンスも舞台劇のような映画もある。初めて観た>>続きを読む
伊坂幸太郎の映画化はなかなか難しいのだろうか。僕も多くを観ている訳ではないし、多くを読んでいる訳ではないのだが、小説の評価は高いのに映像化してしまった途端に「なんか違う」と言われるのをよく聞く。しかし>>続きを読む
女性がいたぶられる映画は嫌いだ。なのにこの映画を観てしまったのは、どうしても数時間潰さねばならなかった日に、たまたま選択肢がなかったからだ。嫌々時間潰しで観るなら、井上晴美の裸観るのもいいかな、という>>続きを読む
若年性アルツハイマー症をめぐる夫婦の愛の物語。永作博美と緒方直人主演のドラマ「Pure Soul~君が僕を忘れても」の翻案なんだそうだ。この題材は涙涙の湿っぽい韓国映画の作風にはむしろ向いているように>>続きを読む
前作公開から待ちに待ったEP2。このシリーズと共に育った男のコとしては興奮せずにはいられない。初日に劇場へ。
EP2は、シリーズ屈指の見せ場だらけの大娯楽作となっていた。前作以上のバトル・ドロイドの>>続きを読む
ロバート・レッドフォードとブラッド・ピット。新旧美男スターの顔合わせだけど、顔見せだけに終わる映画ではなかろうな?、と劇場へ。「リバー・ランズ・スルー・イット」では、監督と役者という関係だった二人。お>>続きを読む
ピーター・グリーナウェイ監督作を立て続けに観ていたのは、社会人になってしばらくの間。「コックと泥棒、その妻と愛人」に圧倒されて、ジャン・ポール・ゴルチェが担当した衣装の展示会も観に行った。旧作もあれこ>>続きを読む
80年代は映画に活躍の場を広げたアーティストがたくさんいた時代。スティング、マドンナ、フィル・コリンズ。もちろんマイケル・ジャクソンも。われらがプリンス殿下もその一人だが、単に出演しただけではない。「>>続きを読む
「映画は豊かな世界だ。声優はその案内人だ」
主人公ヴィクトルが、スター声優だった誇りと自信から口にする台詞。ソビエト連邦からイスラエルへの移住後、仕事もない状況になっている元スター声優が、違法なロシア>>続きを読む
WOWOWの番組「W座からの招待」が、日本未公開作を地方のミニシアターで無料上映する企画「旅するW座」。北九州で開催されたので金曜日の夜、行ってきた。
ひとくちに言ってしまえば、主人公マドレーヌとそ>>続きを読む