takさんの映画レビュー・感想・評価

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白雪姫(2025年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

グリム童話の白雪姫は一般に知られている白雪姫のストーリーよりもずっと怖いものだと言われる。心も美しい白雪姫を妬んだ継母が魔手を伸ばす。そして白馬の王子様が彼女を救う。このストーリーをスタンダードとして>>続きを読む

ロング・エンゲージメント(2004年製作の映画)

3.4

ジャン・ピエール・ジュネ監督がずっと暖めていたという題材である本作。婚約者の生存を固く信じ続ける主人公を、オドレイ・トトゥが演じているので、「アメリ」のあのファンタジックな世界を期待した人もいるだろう>>続きを読む

キングコング2(1986年製作の映画)

3.0

1976年版「キングコング」の続編で、プロデュースは前作と同じディーノ・デ・ラウレンティス、監督もジョン・ギラーミン。前作は映画に興味が出始めた中坊の頃に観ている。その続編公開当時、派手なデザインのA>>続きを読む

デュオ 1/2のピアニスト(2024年製作の映画)

3.9

「エール!」、そのリメイク「コーダ あいのうた」、「ふたりのマエストロ」と、ここ数年好感を持った音楽ものを手がけたプロデューサー、フィリップ・ルスレ。その新作と聴いて初日に映画館へ向かった。今回は、幼>>続きを読む

カジュアル・セックス?(1988年製作の映画)

3.3

「ゴーストバスターズ」のアイヴァン・ライトマンが製作総指揮を務めたコメディ。お目当てはもちろんリー・トンプソン♡

男性経験豊富なステイシーと、男女関係がうまくいかないメリッサは高校時代からの親友。性
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ベルナデット 最強のファーストレディ(2023年製作の映画)

3.9

政治家を主人公にした映画はあれこれあるが、ファーストレディが映画の主役となるとジャクリーン・ケネディくらいしか思いつかない。本作はフランスのジャック・シラク大統領夫人ベルナデットを主人公にして、"事実>>続きを読む

フィデリテ/女写真家ソフィー(2000年製作の映画)

3.2

アンジェイ・ズラウスキーとソフィーが組んだ最後の作品で、日本は劇場未公開。「女写真家ソフィー」のタイトルでDVDがリリースされている。2025年「不倫 美しき妻の告白」のタイトルで配信が始まった。ソフ>>続きを読む

映画 けいおん!(2011年製作の映画)

3.7

「けいおん!」の放送が始まったとき、ビビッときた。これは夢中になる。え?いい歳して"萌え"かって?確かに、唯ちゃんも、澪ちゃんも、ムギちゃんも、律ちゃんも、あずにゃんもみーんなきゃわいいよ。彼女たちの>>続きを読む

ボブ・ディランの頭のなか(2003年製作の映画)

3.3

南米らしき政情不安な某国。チャリティコンサートが企画されるが当然アーティストが集まらない。そこで服役している伝説のシンガー、ジャック・フェイトに白羽の矢が立つ。コンサート本番が近づく中、大統領には死が>>続きを読む

ターミネーター3(2003年製作の映画)

3.2

第2作から12年後に製作された第3作。前2作はそれぞれの魅力があって好きだが、本作が公開された2003年、僕の興味は「ターミネーター」には向かなかった。だってこの年僕を夢中にさせたのは「キル・ビルvo>>続きを読む

ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.0

「プレデター」のレビューでも述べたが、長男が一時期シュワルツェネッガー主演作にハマったことがあり、二人で連日シュワちゃん主演作を観まくった。「ターミネーター2」が話題にあがったある晩の会話。

😼「ね
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ターミネーター(1984年製作の映画)

3.8

ジェームズ・キャメロン監督の名前を初めて知ったのは本作「ターミネーター」だった。80年代のヒット作には特撮がつきもの。僕の周りの特撮好き男子たちは、そっちからこの映画に興味を持った。SFやホラーが注目>>続きを読む

いちご白書(1970年製作の映画)

3.5

個人的プロジェクト「名作映画ダイジェスト250」(ロードショー誌80年12月号付録)制覇計画のためセレクト。NHK BSの録画で初鑑賞。

カンヌ映画祭で受賞したが、アメリカでは興行的に成功とは言い難
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フライト・リスク(2024年製作の映画)

3.5

メル・ギブソンが監督のみを手がける新作。マフィアの金の流れを知る重要参考人を確保した保安官補。セスナ機で移送することとなった。後部座席に繋がれた参考人が、目の前のパイロットとは違う顔写真のライセンスが>>続きを読む

クレージーモンキー/笑拳(1978年製作の映画)

3.2

「酔拳」「蛇拳」に続いて日本公開されたジャッキー・チェン初監督作。同じコミックカンフー路線ではあるのだが、「酔拳」「蛇拳」とはややテイストが違う。ダメダメな主人公が修行して勝つストーリー、師匠(または>>続きを読む

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

4.5

エンドクレジットでLike A Rolling Stoneが流れる映画は前にもあったぞ。…そうだ!みうらじゅん原作の映画「アイデン&ティティ」だ。ミュージシャンの主人公が迷った時にディランと呼ばれる人>>続きを読む

ギャルソン!(1983年製作の映画)

3.8

かつて熊本市花畑町にあったセンターシネマは大学時代に通った映画館の一つ。クラシックや渋めの新作が上映され、「市民ケーン」「薔薇の名前」「愛のコリーダ」などなど幅広いラインナップで貴重な鑑賞機会を与えて>>続きを読む

極北の怪異/極北のナヌーク(1922年製作の映画)

4.0

BSの放送大学チャンネル「231オーディトリアム」というクラシック映画+解説の講義。ドキュメンタリー映画の先駆けとも呼ばれる映画「極北のナヌーク」の回を視聴。

フラハティ監督は、ドキュメンタリー映画
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愛を耕すひと(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

マッツ・ミケルセンを知ったのは「007」の悪役。その後の出演作は数本しか観ていない。イケオジで人気があるから、本作「愛を耕すひと」もそうした人気で公開されたものだと勝手に思っていた。しかしながら、これ>>続きを読む

クリスチーヌの性愛記(1970年製作の映画)

2.5

ジャクリーン・ビセットの若い頃の出演作が観たくてセレクト。女優のセクシー場面を集めた雑誌の特集とかに載ってて、扇情的な邦題のせいでなんとなく記憶に残ってた映画。

うーん。正直、観なきゃよかったかも。
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アライバル-侵略者-(1996年製作の映画)

2.9

「エイリアン3」「逃亡者」などで脚本を手がけたデビッド・トゥーヒーの監督デビュー作とのこと。

地球温暖化の陰で進行していた異星人の陰謀。メキシコに舞台を移す後半は、危機感が高まってきて面白い。だがい
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月世界旅行(1902年製作の映画)

4.2

ジュール・ベルヌの原作を基にジョルジュ・メリエスが製作したサイレント映画。

メリエス自身は劇場主であり、演劇やマジックを舞台にかけてきた言わば興行師でもある。リュミエール兄弟が発明したシネマトグラフ
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ノーコメント by ゲンスブール(2011年製作の映画)

3.5

セルジュ・ゲンスブールは憧れの不良老人。後世に影響を与えた音楽の偉業はもちろん、関わった様々な女性の魅力を開花させたことにも憧れる。一方で、人を不快にさせることでリアクションを引き出す彼の表現は数々の>>続きを読む

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.3

アメリカ大統領選の度に、支持政党や人種をめぐる対立や分断が極めて激しくなる。海を挟んだわが国にいても心配になるくらいだ。そんな大統領選の年に向けて映画人も様々な作品を発表してきた。2024年に製作され>>続きを読む

ウィークエンド・シャッフル(1982年製作の映画)

2.0

高校時代に叔父からもらった「湯布院映画祭」のパンフに載っていた本作。当時の最新作として上映されていた。筒井康隆の映画化をふと観たくなってセレクト。

筒井康隆が描くドタバタ、落語のようなオチ、修羅場、
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だからワタシを座らせて。 通勤電車で座る技術!(2006年製作の映画)

3.0

東京の混雑した通勤電車は、就活と出張くらいでしか経験したことがない。けれども社会人を長いことやっていれば、通勤の交通機関でちゃんと座れることの有り難さは理解できる。ハウツー本として話題になった「通勤電>>続きを読む

(2025年製作の映画)

4.0

長塚京三が演ずるのは退職した大学教授。妻に先立たれて一人暮らし。雑誌の連載も需要が減って、貯金の残高が尽きる日が人生のXデーだと時々口にする。それでも教え子たちが時折尋ねてくれたり、一緒に酒を飲む友人>>続きを読む

黒執事(2013年製作の映画)

2.4

原作は未読なので、ファンにとってどれだけ改悪になってるのかはわからない。特に剛力彩芽が出演すると設定やキャラクターがひん曲げられるのはよくあることなので、本作もきっとファンには不評なんだろう。

水嶋
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パピヨン(1973年製作の映画)

4.5

生意気な中坊だった僕が、映画好きを公言して映画雑誌を毎月買い始め、友達とノリで年間ベストの選出を始めたのは1981年。前年の11月にスティーブ・マックイーンが亡くなり、テレビ各局の映画番組が追悼のため>>続きを読む

泥棒野郎(1969年製作の映画)

3.3

ウディ・アレンが初めて監督を務めた初期作品。後の「カメレオンマン」や「ギター弾きの恋」と同じく、フェイクドキュメンタリーの手法が使われている。架空のインタビューを通じて、主人公バージルの生い立ちやキャ>>続きを読む

カルタヘナ〜陽だまりの絆〜(2009年製作の映画)

2.9

80年代映画育ちのわたくし、クリストファー・ランバートには妬みしかありませぬ。だって!ダイアン・レインの元夫で、その後ソフィー・マルソーと恋人だなんてっ!😖。とか言いながら、出世作「グレイストーク」も>>続きを読む

あこがれ(1958年製作の映画)

3.7

フランソワ・トリュフォー監督の初期短編。描かれるのは、フランスの田舎に住む少年たちが年上の女性に夢中になる様子。微笑ましく、最後はちょっとビターな味わいが添えられた良作。

ヒロイン、ベルナデットが自
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35年目のラブレター(2025年製作の映画)

3.8

久々の試写会。いち早く観る機会を与えていただき感謝です。

幼い頃の家庭環境が原因で学校にも通えず、文字の読み書きができない保。寿司職人として働いていたが退職後、夜間学校に通う決心をする。長年連れ添っ
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引き裂かれた女(2007年製作の映画)

3.5

お天気キャスターのガブリエルは、母が経営する書店で開催されたサイン会で中年作家シャルルと出会う。シャルルに夢中になった彼女。一方で富豪の御曹司ポールがガブリエルにアプローチをかけてくる。シャルルは妻と>>続きを読む

機動戦士ガンダム第08MS小隊 ラスト・リゾート(1999年製作の映画)

3.3

本編のラストで姿を消したシローとアイナ。本作はその後日談として製作された。あれで終わるからいいんじゃんとも思えるけれど、シローの優しさとバイタリティ、アイナの勇気と気高さと、たった11話でさよならする>>続きを読む

機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

エヴァスタッフによるガンダム新作か。どんなだろ、テレビ待てばいっかぁ…と思っていた。だが、僕ら世代をくすぐる要素がある…との情報を目にして、もはやじっとしていられなくなり映画館に朝イチで参戦。

宇宙
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