キミシマユウキ

007/リビング・デイライツのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

007/リビング・デイライツ(1987年製作の映画)
3.3
00要員とイギリスの特殊部隊とで演習中に突然「スパイに死を」との表札と共に004が殺される。調査を始めたボンドはソ連の暗殺者にたどり着くが…

テレッッッッテー♫テレッテー♫テレテレ♫

超長寿シリーズの新作「007 スペクター」にむけて過去作全作鑑賞シリーズ第17弾!
遂に終わったロジャームーアのボンドに変わって今作から4代目ティモシーダルトンがボンドに交代だ!!!
今までのユーモア路線からシリアスでハードな作風にチェンジ!

正直な感想としては
まだダルトンボンドに全く慣れなかった(笑)
最初の演習で00要員達が3人程登場し、一人は殺され、もう一人はそれを発見して追いかける。そこで
「お、こいつは中々手ごわく戦うなぁ」
なんて思ってたらコイツが新しいボンドだった!!!
いや、お前かよ!まだ心の準備が!!!
というあわただしいオープニングだ。いつもの決め文句
「ボンド…ジェイムズ・ボンド」
もなんか1.5倍速くらい早い気がして嫌だった。

そこからの展開は中々シリアスなので、ムーアのコメディ風ボンドを7作も見てきた目にはちょうど新鮮でいい。
ボンドガールも一人しか登場しないし、本当の敵も誰だかわからない、そしてアクションも「ユアアイズオンリー」からのジョングレン監督らしくど派手で銃撃&爆発過多なので観ていて飽きない。
秘密兵器も久しぶりにワクワクできる!
ラジカセからロケットランチャー(用途不明)や座ると人を飲み込むソファ(こちらも用途不明)、そして国境を超えるためにガスのパイプラインまで改造!!
さらにボンドカーも機能が満載!
タイヤ側面からレーザーカッター、前面にはロケットランチャー、氷上対応使用、防弾ガラス、自動爆破装置、
更に車の鍵まで口笛を吹くと数種類の機能が!!!
今回はQおじいちゃんよくやったぞ!(笑)

主演のティモシーダルトンは若々しくて活動的。
ファンからは「最もリアルなボンド」と言われてるらしいが、自分は先述した通りまだ慣れない…、というか今までのボンドより口数が少ない気がした。
ボンドガールはチェロ演奏者の美人さん♡
結構好みだった。歴代のボンドガールの中でも上位に食い込む可愛さ。エロさではない。深夜のエロドラマに出てるグラビア上がりでディレクターと寝て役を得たアイドル女優というよりは、NHKの朝ドラ出身でスキャンダルがないままさりげなく誠実な金持ち結婚するようなタイプだ。
他に紛らわしいボンドガールも出てこなかったので安心して観れた(死なない的な意味で)
そして今回からマネーペニーが26歳のピチピチお姉さんに!!
今までおばあちゃん(失礼)みたいなもんだったので新鮮!これならボンドも寝ちゃうんじゃないか!?
敵はソ連の暗殺者が異様に強い。
ヘッドフォンのコードだけで3人は殺せる。ッョィ。かてなぃ。

とにかく新時代の幕開けとなった記念すべきシリーズ誕生25周年目のボンド作品。
個人的にはダルトンボンドにハマりきらなかったため点数は低めだがそのうち慣れていくだろう…
え?次でダルトン降板しちゃうの!?
慣れる前に終わっちゃうじゃないか…(笑)

スパイ映画好き、ティモシーダルトンのファン、そしてチェロ演奏者にハートも狙撃されたい方にはお勧めの作品。