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トーク・トゥ・ハーの0i7のレビュー・感想・評価

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)
3.7
ペドロ・アルモドバル監督作は『オール・アバウト・マイ・マザー』、『私が、生きる肌』に続き3作目
嫌な気分になったというレビューを鑑賞前にいくつか見たので、『私が、生きる肌』のような変態的な映画かと思っていたら、少し心が騒ぎ鑑賞が消費に終わらない作品でした(嫌な気分にさせられる暴走した愛の行為は、今年に入ってから海外で実際にあったというニュースを見たのでやはり複雑な気持ちにはなりましたが)
2人の昏睡状態の女性と女性の目覚めを待つ2人の男性という2組の男女が描かれますが、
昏睡以前には女性に相手にされていなかった男性は昏睡状態の女性に絶えず話しかけ献身的に支え、恋人同士だった男女の男性は昏睡以前にはたくさん(時に一方的に)話していたのに昏睡状態の女性には話しかけないという対比が面白かったです
不自然な程の献身的なサポートを行う男性の愛が1つのテーマですが、献身を愛だと取り違えているだけで献身は自己満足だと思いました
ピナ・バウシュの踊りを初めて観たのですがすごく良くてヴィム・ヴェンダース監督作のドキュメンタリーも観てみようと思いました
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