韓国の小さな町が舞台。
≪ト・ジュン≫とその母親はふたりでこの町に暮している。
まるで見えないベールに包まれるかのように静けさが漂う町で、少女の撲殺死体が発見される。
事件の夜、少女に声をかけようと尾行していたトジュン。
現場に落とした私物が物証になり殺人容疑で逮捕されてしまう。
母親は息子の無実を信じ、事件の真相を確かめるため調査を開始するが...
大好きな『ダンサーインザダーク』との関連性があって興味深く鑑賞した。
「人間の真実」とか「究極の愛」とか「無償の愛」といったキャッチコピーが見受けられるが、
「母親の愛」という観点から観るとかなり独善的
でタチが悪い。
もちろん本作のような感情も人間の持つ一面ではあるが、真実ではあるけどそれが全てでもないし、究極とかは全く思わないし、作品のテーマを歪めるあまりよろしくないキャッチコピーと思う。
映画というフィクションの中に、誰しもが抱える闇の部分を「写実主義」的に映し出す。
そこがポン・ジュノ監督の魅力にもつながってるんだろうな🤔
本作は問題を直視せず逃げてるだけ。
楽な方へ楽な方へと。
易きに流れるは人の悲しい性である。
そこから逆説的に考えると、
愛するということは、立ち向かうことと言えるのかもしれない。