また、名作を観てしまったことに溜息を着く。
「何者」のようなものの人間たちのだらだらとした日常ってなんでこんなに愛おしいのだろう。
張りぼての笑顔なんかじゃなく、「自然体」「純粋さ」「無垢さ」という言葉を飽きるまで投げつけてやりたい。
ただ、何気ない日常を描いていながらもそこには不自然さが散りばめられているのが映画的だよね。
だって、天気賭博のくだりとか、弁当作り大好きお姉さんとか、何よりも自分の落語を彼女の父さんにボロクソ言われて、
「帰ります」「電車ないよ」「いや、飛行機で(急に飛行機音が鳴る)』のくだりとか変だよ、ヘン！
こんなお茶目な映画の・ようなものは早々ねえよ！
