重量級だぁ!
初めてAVを見たときに、こんなの見ていいのかよ~!って思いました。
遥か昔、若かりし頃の青い思い出。
それと同じような感覚に、暗い劇場の中でなった事があって、それがこの映画。
余りの容赦ない残虐描写にKO寸前でした。
人類と昆虫型エイリアンによる惑星間戦争を描いたSF超大作。
圧倒的な殺傷力を持つ敵のバグズによってぼろ切れのように引き裂かれてゆく我らが地球連邦軍。
その描写は鬼才ポール・バーホーベンならでは。
そのバイオレンス描写。
彼の右に出る者はいないでしょう。
圧倒的に左に飛び出ちゃってます。
冒頭はTV中継を通じて戦闘シーンを目の当たりにするせいか、
どこか傍観者視点で見ることができる。
しかし、中盤からは否が応にも最前線へと送り込まれ、阿鼻叫喚の戦場体験をすることになります。
未知なるものに対峙する恐怖、そしてその存在の人類に対する容赦のなさ。
初めて戦場に送り出される時にはあんな気持ちになるんでしょうか。
前哨基地での戦闘は映画史に残る敵の圧倒的数量。
地平線を埋め尽くすほどのとてつもない数のバグズが完全に四方を囲み、籠城戦を強いられます。
ここで、何故かアドレナリンは最高潮!
それもそのはず、このシーンに辿り着くまでに数々の衝撃映像を見せつけられて、完全に鍛えらてしまったのです。
命をくれてやれ!
僕も雄叫びを挙げて敵に銃をぶっぱなしたくなりました。
あれれ、いつのまにやら感化されている。
げげ、戦争の恐さってそういう事なんだ。
監督の皮肉たっぷりの演出にまんまとはまってしまったというわけ。
そんなわけで、SF映画としても戦争映画としてもこの映画、僕は名作だと思います。
余談ですが、マイケル・アイアンサイドのはげっぷりは相変わらず。
髪の毛をくれてやれ!
潔いですね。