スターシップ・トゥルーパーズの作品情報・感想・評価・動画配信

スターシップ・トゥルーパーズ1997年製作の映画)

Starship Troopers

上映日:1998年05月02日

製作国:

上映時間:128分

ジャンル:

3.7

「スターシップ・トゥルーパーズ」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

初めて観た時は小学生だったから気付かなかったんだけど風刺が効きまくってる(当時は虫強ぇー!!くらいにしか思ってなかった笑)。

まず全編がプロパガンダ映画って作りだし、登場人物のほとんどがネトウヨみたいな奴らだし、そもそも民主主義崩壊してるし。主要キャラがブエノスアイレス出身なのも意味深。

初見時と違って虫側を応援しちゃうし愚かな人間どもがズッタズタにされるのが1番カタルシスを味わえてしまう。
一応人類の勝利で終わるんだけど全然喜べないんだよな。

大人になって改めて観てここまで印象が変わった映画は珍しいかも。

ヴァーホーヴェン謹製のゴア表現や時代を感じるSF観は純粋に楽しい。ニューク弾で自爆する兵士どっかで見たことあんなぁ〜って思ってたらウォーキング・デッドの神父だった。
虫が苦手で。。特に虫の柔らかいところが苦手なので何度もえづきながら見た。吐かなくて良かった。

プロパガンダ激しいメディアと使い捨てにされる兵士たちの対比が悲しい。そういうものを織り交ぜて作られた映画だと知り納得。

ただ映画としてとても面白くて素直に楽しめた。
分かりやすい青春。分かりやすい友情。超能力者の友人が後々効いてくるのがよい。
一つ一つのエピソードがほんとに豐かで面白く、ユーモアに富んでいて見ていて楽しい。

軽率に人体破壊され、戦いは派手。宇宙戦艦や巨大な虫の爆発も気持ちいい。

吐き気と戦いながらでも何度でも見たい作品。
ShotaOkubo

ShotaOkuboの感想・評価

3.8
プロパガンダを裏返してエンターテイメントに昇華させた1本。

身も蓋もない即物的な表現がプロパガンダの軽薄さを醸し出す。
王道SF
エイリアンをぶっ殺せと分かりやすいテーマ
グロいキャラデザ
エイリアンほど怖く無いので見やすいです
tagomago

tagomagoの感想・評価

4.0
SF戦争映画の名を借りたブラックユーモアあふれる強烈な戦争風刺映画。要所に政府の世論誘導的なCMが入ってあまりに滑稽でバカバカしさが伝わってくる。巨大な虫と戦う人間たちの四肢が縦横無尽に飛んでいく強烈なビジュアルもさることながら人間たちの考えもしないで武力行使あるのみという中身すっからかんな姿勢もお笑いすぎる。とにかく特攻、生きて帰ったら何事もなくパーティー、悲惨な現状があるはずなのに肩を組んで笑いあったり仲間同士で同じタトゥーを彫ったりする。裏で監督の冷笑している姿が思い浮かぶ。
黒木

黒木の感想・評価

3.6
アメリカのドーナツよろしく大味だが面白い
ハチャメチャにB級映画だが地球防衛軍とか好きな人は是非
地球連邦軍のブラックっぷりが最高。

一見すると馬鹿馬鹿しいSF戦争映画だけど、全体主義社会やナチズムに対する皮肉を多く込められ、見ようによっては強烈な風刺映画でもある本作。特に本編の途中途中に挟まれる連邦軍のプロパガンダ。愛と感動の姿を通じて戦争賛美、自国の美化、そして敵(バグズ)への徹底的な憎悪を市民に向けて放送している宣伝CM。このブラックさがたまらない笑

そして超グロい。敵のバグズにあっという間に身体をバラバラにされて、とにかくぐちゃぐちゃになる描写。男だろうが女だろうか死ぬときは呆気ない…
幼少期に味方であるはずの連合軍からも爆撃されその辺に死体が転がっているという壮絶な戦争体験をしたポール・バーホーベン監督だからこそ、戦争のリアル、人間なんて死ぬ時はこんなものという実体験も交えた皮肉が伺えます。

色んな意味でバーホーベン節がこれでもかと全開の傑作だと思います。
いい意味で典型的で大味な展開何かの作業中に垂れ流しておくくらいに丁度いい
KAi

KAiの感想・評価

4.0
"毒をもって毒を制す"

映画界の黒歴史とも言うべき戦争プロパガンダの形式をとり、そこに軽薄な青春恋愛物語を織り込むことでまわり回って戦争の愚かさを説くと言うポール・ヴァーホーヴェン流の反戦映画。ナチ統治下のオランダで少年時代を過ごした彼は"現実こそがSFであった"との言葉を残しているが、その経験に由来する皮肉に満ちた眼差しが随所に感じられる。

最新の宇宙船に乗って敵の星に向かうわけだが、乗り込んだ先で展開されるはまさかの白兵戦。巨大な昆虫型宇宙人を前に哀れな肉片と化していく兵士たち。その死すら美化され戦いを正当化するために利用される。"悪いのは敵だ、奴らは人間じゃない、仲間のため、故郷のために徹底的に叩くのだ"という思想も先に侵略したのが人間側であると示唆されることでより愚かなものへと変わる。

世が世なら皮肉もなく大真面目にこんな映画が量産されるのだろうか。

劇中で主人公の恩師であり上司のラズチャック隊長がこう叫ぶシーンがある。
"I expect the best and I give the best. Here's the beer. Here's the entertainment. Now have fun. That's an order!!"
ここに監督からのメッセージが込められていると読み取る人もいる。

要するに
"ビール片手にこれを観て平和を噛みしめやがれ馬鹿野郎!"
ってことでいいですかね、監督!
金正恩

金正恩の感想・評価

4.5
全体主義のプロパガンダを皮肉ったSF映画。
ハインラインの宇宙の戦士が原作だが内容はかなり違う。
叙述トリックがなくなっている事を始めだいぶ違うのでほとんど別作品。

加減を知らないマッチョでミリタントな頭の悪さで序盤から終盤まで突き抜ける勢いがすごい。
敵の宇宙昆虫の作り込みがすごいので対話不可能な事に説得力がある。
前世紀の映画なのにCGのクオリティーが高い。
敵惑星に乗り込む戦闘シーンは現代でも通じるレベル。

続編が全部クソ映画である事を除けば名作。
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