げんき

スターシップ・トゥルーパーズのげんきのレビュー・感想・評価

3.4
初めて見たのは小学生のころかな。改めて見てみるといろいろ細かいところが気になった。あとカットされている所ある気がするな。
バグの群衆シーンや個々の動き、戦闘シーンはリアルに感じる。最近の「キレイなCG」より生身的なリアリティがある。

プロパガンダ映画って騒がれたらしい。そんな雰囲気のシーンもあるけど、「戦争万歳」「軍隊志願」って感じじゃねえんだよ。むしろそれを嘲笑っている感じ。

虫が苦手な人は見れないだろうけど、嫌いならなおさらこの殺しっぷりを見せてあげたい。


市民と一般民の違い
市民権/選挙権
自分で決める自由
討論番組をはじめとするTVプログラムの皮肉ぶり
軍入隊するやいなやグロい表現が絶えない
圧倒的暴力の前に放り出される機動歩兵隊
開戦とともに絶望的状況だと思い知らされる
圧倒的破壊力のニューク爆弾
重量級の登場あたりの戦闘から、「これピクミンっぽいな」って思った。戦士たちがピクミンで個性豊かな虫たちに数で勝負を挑んでいく様。悲しいのは戦闘をするピクミンが1種類しかいないこと。

基地に立てこもって戦闘シーンではウォーリアーバグの集団を兵士目線で基地内から徐々に映し、次に外側から兵士たちの置かれた状況、ちっぽけさ具合を表してる。頭脳バグの登場シーンで、敵の姿をウォーリアーバグの影に隠して見え隠れさせる。この辺の焦らせ方が良い。

徐々に退却させればいいのに一度にみんなで退散するから、そりゃ背後取られますよね。リコも隊長になって個人主義的な理由での行動を捨て、全体主義を全うするようになる。けどおそらくテレパシーでカルメンの生存を感じ取りまた個人主義の行動をする。奇遇にも「リコ=利己」なんだよなぁ。
げんき

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