最終的には、時代が状況が異なれば、愛し合えたはずの者たちが抱える悲哀ってとこに落ち着くか。
一定数コアなファンがいそうな俳優たちのオンパレード。
好きな人にとっては堪らんだろうな。
内容が複雑だとか難解だとか言われているが、物語は粛々と進み、説明臭いセリフが無く、そしてなにより昨今のスパイ諜報部員モノとして見ると華が無く地味なのがその要因じゃないかと。
ドンパチするわけでもない、1つの謎の解明に向かって、あれやこれやと捜査を進めていくわけで、言うならば刑事ものに近いかも。
そもそも諜報活動って地味で、目立つようじゃ根本から間違ってるよね。そして何か特殊能力がある人というわけでもない。
一般的なスパイ映画がアクションやエンタメ性に長けてしまい、それに慣れた観客が見ると難しく感じる、ってだけの話かな。