クリストフォルー

遊星からの物体Xのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

遊星からの物体X(1982年製作の映画)
4.0
リメイク元の1951年の映画は、製作のハワード・ホークス自身が実質的に撮ったというのが定説らしいが、いづれにしろ、後世に多大な影響を残した。「エイリアン」や「プレデター」は言うに及ばず、SFをホラーとして再生させる道筋をつけたと言える。ただ、オリジナルは、モンスター退治映画の要素が強い。
もちろん、本作「JOHN CARPENTER'S THE THING」も、膨大な予算と多数のクリエイターの労力がつぎ込まれた六体のクリーチャーが、CG無しの時代の輝かしい雄姿を見せてくれるが、12人の南極基地隊員たちの繰り広げるサスペンスフルなドラマも魅力だ。ウィルフォード・ブリムリー、リチャード・ダイサートにドナルド・モファットの名演、キース・ディヴィットらの怪演が、ラッセルの独走を巧みに緩和していて、最後まで見飽きさせない。「エイリアン」と見比べたくなるね。
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