狭須があこ

遊星からの物体Xの狭須があこのレビュー・感想・評価

遊星からの物体X(1982年製作の映画)
4.5
映画とは。

教訓が必要?メッセージが必要?
そんなの誰が決めた!
怖がれ!恐怖にうち震えろ!!ジョンカーペンター監督です

こんな映画を職場の休憩室で昼ご飯食べながら見てる女が結婚できるわけないよぉ…
なに?そんな女が好き?そんな物好きはお断りです

雪は白くてすきだー♡
雪の中でおこるお話はおもしろいって相場が決まってんのよ。
極寒の冬の映画につまらん映画なんてありません!(登山映画は除く)

化物になったのか、恐怖で気が狂ったのかの区別もつかないし、ここで何が起きてるのかも把握できずにただ緊張して見ていました
サスペンス、ミステリー、「誰かがなんかの理由で殺したんやな」みたいな気持ちで特に犯人探しもせずボーッと見ちゃう人種ですが、これは必死で全員の顔色や挙動を窺った。
除外できそうな奴も疑ったし、主人公も疑った、だって自分の身が危ないんだもん!!!(フィクションだよ)

死霊のはらわた的な、CGじゃないのにクオリティ高すぎるグロさ。
これも気持ち悪くてムリムリって思ったけど、気持ち悪さの奥底に、遊星からやってくる未知のものに対するワクワクがあるんですよね。

人間だもの、知らないところに何かがあって、何かがいる。
そこにロマンを感じちゃうのは、知的欲求を持つ生き物のサガかなと思いますね。
そんでこれは、邦題が大成功してる例かな。タイトルだけでワクワクしません?ちょっと「月刊ムー」買ってくるわ。

そんで終わり方よ。
こんな終わり方してくれる映画、最近全然見ないから。
最後まで私の中に余韻を残してくれ過ぎる。
ううっ…今の世の中に、こいつらはまだいるの?

これ生まれる前の映画かー。
劇場で見たかったかなとちょっと思ったけど、怖いからそれはいいや。
地味にカメラワークが好きなのと、髪ふわふわさせながら全力疾走する、ヨークシャーテリアみたいなカートラッセルが見れて満足してます。

あ、もうめっちゃ面白いんで、
見てね。
狭須があこ

狭須があこ