Jimmy

地獄の黙示録のJimmyのレビュー・感想・評価

地獄の黙示録(1979年製作の映画)
4.0
日本初公開時(1980年4月22日)、新宿プラザで鑑賞。(前売券1000円)

この映画は、初公開の頃、バージョンが2種類あって、初見は「キャスト&スタッフ ノンクレジット版」(70㎜版)であった。
映画にキャスト・スタッフが表記されないため、新宿プラザの入口で「キャスト&スタッフ一覧を記載した紙」をもらった。この配布ペーパーは、今もパンフにはさんである。
70㎜版は、有楽座でも鑑賞🎥

その後、35㎜版「クレジット版あり、寺院爆破シーンありのバージョン」も観ている。

さて、この映画でとりわけ好きな場面は「ワルキューレの騎行」を大音量で流しながらの戦闘場面である。素晴らしい映像力。
ワルキューレが終わったと思ったら、ロバート・デュバルの戦場でサーフィンをする狂気も描かれ、だんだんと狂気の世界に後半入っていく。
カーツ大佐(マーロン・ブランド)も、『闇の奥』で帝国を築いているが、ウィラード大尉(マーチン・シーン)に殺される。この場面の、カーツ殺害場面と牛殺し場面のオーバーラップが印象的。

コッポラ監督は、膨大な映像を撮影したとのことだったが、完成した映画(特に後半)は、コッポラ自身が「描こうとする世界が深すぎて悩んだ結果」の映像となっていると思う。

コッポラ自身、収拾つかなくなってしまった壮大なる作品といえよう。
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