このレビューはネタバレを含みます
『地獄の黙示録』
(Apocalypse now,1979)
【監督】
フランシス・フォード・コッポラ
【キャスト】
マーロン・ブランド、マーティン・シーン
【Story】
ベトナム戦争後半、ジャングルの奥に独自の王国を築き上げた元米軍カーツ大佐の暗殺命令を引き受けたウィラード大尉
カーツ大佐の王国を目指す中で目にした異様な光景の数々
【Memo】
戦争が引き起こす狂気
その狂気が正当化される世界(つまり、都度現れる出来事に対する反応)→リアリティに繋がる
ベトナム戦争そのものがアメリカの矛盾?それに応じて、この映画の制作も矛盾や混沌に満ちたものだったらしい…
撮影現場の混乱状態の反映が、この混沌を体現する映画として成立している
ラストシーンもどうするか決まってなかったらしい(ベトナム戦争の行方と同じ?)
カーツ大佐がやってきた行為そのものも、カオスな状況下で「何かをしなければ」という人間の理性に従ったものであり、決して意味はなかった。(ベトナム戦争、この映画制作も同じ)
最後ウィラードがカーツを殺すのは、この映画の強烈なカタルシスを生む
3.5-3.8