地獄の黙示録のネタバレレビュー・内容・結末

「地獄の黙示録」に投稿されたネタバレ・内容・結末

観ました。

まさに地獄。狂気。気がつくとニヤついている自分に恐怖する。そして、凄まじく大きい。大き過ぎて消化が出来ない。
三池崇史最新作。

不穏な画や音楽の塊。
茹でたエビが不気味すぎる。

正義もクソもないような無茶苦茶な戦場で、正気を保とうとしてあんなぶっ飛んでんだろうけど、側から見たら完全に常軌を逸してる。みんな歪なバランスを無理してとってるけど、サーフィンおじさんは限界突破している。その対極にいるのがカーツ。

ワーグナー爆音ヘリコプター掃討ナパーム一掃作戦は狂気の極みで感動した。

基本カオス。

終盤は眠いのも相まってよくわかんねかった。そんで最後の最後で寝た。この爆音オール無理。正気の沙汰じゃない。特に2001年宇宙の旅。
本当に本当にすごかった。どうやったらこんなふうに撮れるんだろう。こんなものを作れるんだろう。見えるもの聞こえるもの全部がすごい。 不気味さ、美しさ、音楽、善悪、正気、狂気、日常生活、戦争、爆撃、殺人、道化、軍人、カリスマ、混沌全部。



安吾も言うように、戦争は遊び。

『お前は殺し屋か?』
『軍人です』
『どちらでもない。使いはしりの小僧だ』



苦悩して苦悩してでも軍人として死にたかった殺されたかったのかもしれないけど、軍人は、戦場では軍人でなくなる。

『 愛する家族や道義をもち、感情をもたない訓練された兵士だけが、戦争に片をつける』

『彼の頭は正常だ。魂がいかれている』

ふだん映画見てても台詞なんて覚えてないけど、全部が強烈だった。
なんというか“つなぎ”のような台詞が一つもないと思った。
完全版も見たい…!
色々狂気がつまりつまった映画だった。
直接的な残虐シーンはないのに心を抉られる。

戦争が良いとか悪いとか以前に、生きるものの生死をどう考えるか。
ディレクターズカット版。だんだんどんな映画を見に来てるのか分からなくなった。ロードムービーと言えるかと思うが、ラスボスに会ってからがちょっと退屈になってしまい眠くなってしまった。なんか哲学的なのか文学的なのか、そういう雰囲気になってしまい・・・。ワーグナーのシーンとか、サーフィンのシーンとか、子犬発見のシーンとかは、とても印象的だったけど。あと、キングコングの髑髏島の巨神が、これオマージュなのが良くわかって、もう1度キングコング見たくなった!
戦争における狂気がテーマ
戦場でサーフィンがしたい中佐、隊長不在のなか戦う兵隊達、そして敵地で自分の王国を作る大佐
めちゃくちゃだ。もはや何のために戦っているのかが分からなくなっているのではないか
その"異常"にアメリカ政府に対する反抗心を抱いた大佐はジャングルの奥地へと身を隠し、本来敵であるはずのベトナム人たちをまとめ軍隊をつくる。しかし彼にとっては王国事態、戦争による地獄そのものであった。
大佐は死ぬこと以外、戦争から解放されることはなかったのだ。
ワルキューレとナパーム弾ばかり取り上げられがち(実際そこは最高なのだが)だけど、その後もとてつもなく良かった。最後に辿り着く場所の文字通り極地って雰囲気とマーロンブランド。戦場の欺瞞を目撃してきた末に…。たまらんですわ〜。
19世紀末のアフリカを描いた原作小説『闇の奥』の舞台をベトナム戦争に移し、ベトナム奥地に独立王国を築いたというカーツ大佐の暗殺指令を受けた主人公が奥地へと向かう姿を描いた作品。

ベトナム戦争を描いてはいるけれど、戦争映画か?といわれるとなんだか違和感はある。
川を遡るという道程の中で、主人公は軍を抜けて独立国を作った大佐の内面に何かしらのシンパシーを感じていくという変化が主題かな。
戦争はその背景にしかすぎないし、同行する海軍のメンバーが次第に正気を失っていく様子に、漠然とした不安というか…人間が闇に足を取られて沈んでいく様な…じわじわとした感覚が怖い。

ただ、背景に過ぎないとは書いたものの、ベトナム戦争の欺瞞…例えば戦闘よりサーフィンの方が大事なキルゴア中佐や、指揮官不在で何かと戦っている橋を巡る部隊など、まともではない世界の記号として“ベトナム戦争”はとてもよく機能しているとも思う。
さらにキルゴア中佐がヘリ編隊でベトコンの村を襲撃するシーンは、戦闘と楽劇の曲という組み合わせが見事な効果を発揮しているし、カメラワークも相まって映画史に残る名シーンになっているのは間違いない。
このあたりのコッポラ監督のセンスはやはり脱帽です。
正直、「ワルキューレの騎行」を聴くと楽劇よりも軍用ヘリUH-1の方を思い浮かべちゃうもんなあ。

映画の終盤、カーツ大佐の王国の場面はもはや「行きつく先にきた」という感じの世界。
この映画、撮影当時のマーロン・ブランドとは色々あったという話も有名だけど、それはそれとしてもカーツ大佐という人物のオーラはブランドだからこそなんだろうな。
極度に陰影をつけているという画作りもそういうオーラに一役買っているんだろうけれどね。

物語の終盤、主人公は任務を果たす。それはもともと軍の任務だったかもしれないが、カーツが暗に望んでいた事でもある。
主人公はその後者を果たしたのだろう。それによって主人公は彼の王国を継ぐこともできたかもしれない。
そのことを察しているかのような群衆を前にした彼の姿は、その選択の狭間の微妙な揺れを感じさせもするが、彼は戻ることを選択した。
かくてカーツの王国は王がいなくなったのだ。
このあたりの流れの、まるで神話の舞台劇のような雰囲気に飲まれてしまった。
胸くそ悪い映画でした。
悪趣味で奇抜な世界観。
ベトナム戦争がモチーフというけれど、本当にそうなの?と思うぐらい表現としてここまで気味悪くいくからすごい

『地獄の黙示録』製作において、私の成し遂げたかったことは、観客にベトナム戦争の恐怖、狂気、感覚、道徳的ディレンマなどの認識を与えうるような映画体験を創造することであった←フランシスフォードコッポラ監督の言葉?

戦争がどうとかじゃなくて、人類の終わりというか、人間が想像しうる最悪の地獄。といった感じだった。
前半は、ザ、戦争映画だったけど。ギルゴアのハチャメチャ加減には、ちょっと、好きになってしまうほど。すごいいい奴なのかと思ったら、ただのサーフィンバカ。
道中も、戦争の嫌さを出してるけど、

後半の、カーツの印象が強すぎて。これは、むしろ戦争の印象を薄めなくもないかと。ただただ地獄絵図。まぁでも、戦争が作り出したテロ組織的な。宗教組織的な。てこと?カーツの話だと、アメリカ兵が孤児の腕を切ったことが発端となって王国を作ったらしいけど、人間がダークサイドにすすみ続けた結果と、人間に起こりうる最悪の結末。だと思った。
闇の奥へ、コッポラの戦場と大佐



カンヌ映画祭パルムドール受賞。
アカデミー撮影、音響賞受賞。
1979年147分、撮影ヴィットリオストラーロ。脚本ジョンミリアス。監督製作脚本音楽フランシスコッポラ。

自宅に確かベータビデオがあったはず。テレビ録画かダビングかわからず。

のちCICビクターVHSレンタルで初鑑賞。 最初の冒頭のシーンを強烈に記憶。ラストの爆撃クレジットも記憶していた(この表現をめぐりコッポラは追記したり、解説したりする事を文献で知る。)

戦争映画を見たというより、ムズい映画を見た、そしてどこか美しく酷い光景のロードムービーのような印象だった。

特別完全版は、見たけど失念、だが長かった印象。

そこで2016年「劇場公開版」が上映、37年ぶりの新たな再公開。

ここで私のお気に入り監督、コッポラおさらい。

気弱なうっとうしさを感じさせ、ついてくる若者ジェームズカーン、さまよう女、雨と車、初期傑作「雨のなかの女」廉価発売希望

その男ドン。コルレオーネオヤジのイタリア式マフィア。代表作三部作サーガ「ゴッドファーザー」

黄金に輝く貧と冨の若造達、とても「ゴッドファーザー」を撮りあげた監督が撮ったと思えないみずみずしさ「アウトサイダー」

ティムロスの迷路、俺は若いのか老いたのか?それは胡蝶の夢につきでコッポラ本来の難解作に戻ってきた「コッポラの胡蝶の夢」


大好きな映画監督です。

わがシネウインドに来る、1週間特別上映。館主から接客され緊張しましたが、見て参りました。




いやあ!なんかすっきりして、見やすかった、ていうのが第一印象!

そして、なんか体が軽くなったようなスピィリチャルな気分。

沢山のレビュー(特別版、劇場公開版2種類)を読み、wikiを読み、立花隆「解読「地獄の黙示録」」を走り読む。

1974年に「ゴッドファーザー2」、1979年本作、次作は毛色が違いすぎる私的スタジオゾエトロープスタジオミュージカルのような1982年「ワンフロムザハート」。

マーティンシーンの役は、まずハーヴェイカイテル画ハリウッド追放をうけるほどの干され具合があった事、また出演していたハリソンフォードも交渉していたが、チョイ役になりマーティンシーンになった背景。

ラリパッパでマーロンに拒否られた困惑児デニスホッパーの出演。

超高額ギャラで短期拘束で、わがままでイメージとほど遠い太め登場で脚本改変に苦慮したマーロンブランドン。

マーティンシーンの心臓発作。

俳優のトラブル多々を抱える背景。
撮影約1年。

編集に2年!!製作費約90億の当時破格の遅延含むずれこみ。

特別公開版より、よっぽどすっきりしている印象だった。

物語もある意味すっきりしているっちゃーしている感じに見えた。

いや、もちろんおかしな繋がり満載な編集なんだが。(フレデリックフォレストは、なんでラストいきなり化粧してんのよ!あんた!とか。ばっさりカットしているわけだが。)

戦争映画を見にいってるつもりなんだが、なんだか見終えると小難しい映画につままれたような心地よさすら感じたのは、前回鑑賞したときと鑑賞後、余韻時にそう感じた。

美しきリアルと不可解な詩を聞き惚れ、くたくたに疲れた我々がまさに闇の奥に押しやられた脳味噌体験だ。理解不能な精神体験のよう。

冒頭の素晴らしき残像に揺れる爆破とドアーズの終わりの曲

血だらけに泣きくずれるマーティンとカンフーポーズ。(コッポラがのせつつ実際泥酔でマジに鏡ガラスを割ったらしい、そこを急いで撮影したって!どんな撮影だよ。)

数多くの詩の引用、台詞改変

ジョンミリアスが下敷き元にしたヴェトナム戦争とは関係ない原作「闇の奥」

悩みに悩みまくり長引いて、現地で麻薬を吸い、混沌とした失敗現場でフラフラに伸ばしまくったラストシーン

明らかな失敗作品なんだけど、なんだか素晴らしい無茶苦茶さ。そんなふうにしかいいようない、みたことない戦争映画だ。 

わかりやすい戦争映画、ベトナム映画ならオリバーストーンを見れば良い。

本作のただならぬ魅力って、やはり
大失敗してぼろぼろに 

ガチンコに派手に失敗した戦争ポエジー映画をみているような気分ではないのか。

コッポラが本作を撮って、以降は抜け殻のような作品しか撮れなくなってしまった致命傷のような映画的傷のような作品に見える。

もともと「レインメーカー」のような作品も撮れるが、あえて撮らない。自覚している気がする。

後半の訳わからなさも、製作トラブルとして文献を読むとどこか納得できる。 
ほとばしるようなデニスホッパーの狂人カメラマン

太っちょに気高い詩をのたまうカーツマーロンブランドンわがまま大佐

ペイントしたマーティンシーン

ぶったぎる動物
夜、赤い現地人、音楽

ラストがやっぱり凄かった!

体がかるくなる、今までの戦地の右往左往のマッチョキルゴアロバートデュパル大佐を洗い流すかのよう、あなたの好きなロングボードは、夜の闇へはなたれかのようだ。

私には、また見終わった後ブルーレイで見直したいと思った。

この愛すべき失敗作にと思えた。



さて
コッポラが苦しんで生み出した映画の黙示録

わからりやすくありませんので、まず未見の方はご注意ください。

闇の奥へ、コッポラの戦場と大佐

ぜひ!どうぞ!

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