刑務所に収監された拳法家が、所内の問題解決に奔走しながら、リベンジを遂行しようとする。80年代末期にビジネスジャンプで掲載された同名漫画を、香港のスタジオが実写化している、バイオレンス・アクション。
日本と香港の合作映画「孔雀王」の監督作品。同作でデビューしたアイドル女優、グロリア・イップが主人公の恋人役で出演している。また日本人俳優では、丹波哲郎が主人公の師匠役、アクション女優の大島ゆかりが主人公の敵役で登場する。
後頭部を殴っただけで相手の目ン玉がピョ~ンと飛び出したり、自分の下腹部から引きずり出した腸を武器の代替にしたり、荒唐無稽なスプラッターを漫画の乗りで披露してくれる。「ホラーとコメディは表裏一体」の法則を堪能することが可能。
一撃必中の人体破損描写に徹しているため、香港映画ならではの高速アクションは見られないが、極めて見世物的なスプラッター・バイオレンスとしては、上質な出来栄えといえる。