「終戦間近に飛燕は飛んでいない…
つまらん嘘はつくな!」
そんなセリフが小林旭の口から溢れます。
三式戦闘機だった飛燕のエンジンを違うものに変えて五式戦闘機。
「戦争が終わって2年か…」
「戦争が終わってもう6年だぞ」
1970年のこの作品にはその背景に未だ確実に戦争と進駐軍の香りが漂う。
子供だった私にもまだかっこいいものの代表に零戦や戦艦大和などが一二を争っていた時代であり、それらのプラモを作りながら「人類の進歩と調和」をテーマに目を見張る世界の最先端や月の石に歓喜していたころだ。
とても面白い映画だった。
思ったよりとても…
戦後の謎めいた事件や闇市の利権争い、
GIの為に気が触れてしまった女など。
思いがけなく良かった。