このレビューはネタバレを含みます
『ミツバチのささやき』同様、スペイン内戦の絡んだ物語で、スピリチュアルな要素(振り子)も合わさってた。
父親の杖で床を叩く音から哀しみが伝わるのは少しスピリチュアルではあるけど、なんだかわかる気もする。
父親との最後の食事のシーンで、レストランの別室から初聖体拝受の日に父親と踊った音楽が聞こえてくるのも切ない。
改めて話を整理してみると、南部を描くはずだった後編がすごく気になる。監督も「未完」と言っているし、そこがかなり作品として重要な気もする。
今作はスペイン内戦で内面もしくは外面に傷を負った男性と彼らを取り巻く世界を無垢な少女の視点から見つめるという部分で『ミツバチの〜』とも共通するし、そこが作家性なのかな。(長編しか観てないけど)