このレビューはネタバレを含みます
インデペンデンスデイに代表されるエイリアンとの戦いを描くよくあるストーリー。
ロサンゼルスに急遽エイリアンが到来し、それを壊滅させようとする海兵の戦いなのであるが、今回はスケールをかなり絞り、民間人脱出作戦だけをフォーカスして描いている。その為、市街地での雑魚エイリアンとの銃撃戦が概ねの戦いになり、その臨場感はある。だが、敵がエイリアンであるためか、こちらの期待していた戦いとは少し違う。宇宙船なども登場するのだが、戦いの規模があまりに狭いためか、見ている側とのギャップを感じてしまうのだ(例えば敵宇宙船への突入やエイリアン壊滅への戦略建てなどは皆無)。銃撃戦もそこまで目新しいものはない。これは邦題タイトルも悪い。観客が期待していたのとは違うとは思っても仕方ないのだ。
戦争映画好きにしてみたら非常に楽しめるだろう。インデペンデンスデイの焼き増しを取り直しても仕方がないので、こういう小部隊をフォーカスした意欲作があっても良いのだとは思う。一方で登場人物が多く、誰かがやられても全然感情移入できない。現実味も薄く、全体的に何が起きているのかも良くわからないため、途中までどう収拾を付けるのか分からなった。結局無防備だった敵の本部を爆破するのだが、なぜこんなにも無防備で、味方も誰も気づかないのか・・・。結局続編を匂わせるような終わり方であり、映画にするにはスケールを大きくし過ぎたのではないだろうか。ドラマなどにしてじっくり描いた方が良い作品な気はする。