トラウマを克服するのって大変。
だってあのショーン・コネリーがまさにボンドなみにフェロモンと胸毛全開で口説き、お金も時間も費やしてくれても、トラウマのせいでその気持ちに応えられない。あの魅力に抗えるなんて、ものすごい説得力。
そんなトラウマから生まれた癖はかなり厄介で、同情の余地はあるもののマーニーはとにかく面倒な女性。
けれど「そういう女を愛したのは僕の不運さ。」とサラッと言い、全てを捧げるコネリーが一番狂気じみて感じたのは私だけでしょうか。運命の恋って側から見るとそんなものかな。
ヒッチコックの中ではそれほど人気のある作品ではないそうですが、心理戦や精神分析ものが好きなので、私は結構好みでした。