東日本大震災後の2011年、架空の県、長島県で大地震が発生。原発事故が起き、家族が引き裂かれていく。。。
ある種のチープさや嫌悪感を感じなかったと言えば嘘になる。この映画が嫌だという人もいるのも分かる。
だけど、私はけっこう始めの方でのボケたお母さんの「うちへ帰ろう」で涙し、放射線防護服を着た妻への「宇宙人かよ」のツッコミで笑い、中盤からはもうずっとちょっと笑っては号泣しての繰り返しだった。一番号泣したのはマーラーの交響曲が流れるシーン。映画の持つ画というものの力を感じた。
単に事実を伝えるんじゃなく、想像力をそこにぶっこんでストーリーに想いを乗せていく。映画っていいなぁ、映画を好きでよかったなぁとしみじみ思った。
この映画は(ストレートな)反原発の映画ではない。原発という現実の問題についてとことん自分のこととして考えてほしいというメッセージを込めた映画なのだと思う(まぁその結果、大半の人が脱原発に傾いてくのだと思いますが。。。)。