MoscatoBianco

ミニヴァー夫人のMoscatoBiancoのレビュー・感想・評価

ミニヴァー夫人(1942年製作の映画)
3.5
プロパガンダです。The End の後に
AMERICA NEEDS YOUR MONEY
BUY DEFENSE BONDS AND STAMPS
EVERY PAY DAY
という広告が映されます。
ドイツと交戦中のイギリスの中産階級の日常を、第二次大戦参戦直後のアメリカが映画化しています。

戦争とは関係なくナイスな場面はあります。
封建貴族の婆ちゃん(ベルドン夫人)と駅長(バラード)の品評会薔薇対決とか。駅長は自分が育てた薔薇にMrs.ミニヴァーの名前を使わせてもらいます。
序盤のミニヴァー家の様子も幸せそうで微笑ましいです。ミニヴァー夫妻には、大学生で英空軍パイロットになる長男とちびっ子2人の3人の子どもがいます。夫婦円満です。Mrs.ミニヴァーはお綺麗だし、聡明で羨ましいです。

実際の出来事から少しだけ遅れた時代設定です。上映開始は1942年6月です。映画は1939年から始まり、1940年5月の英軍ダイナモ作戦が出てきます。しかもMr.ミニヴァーは民間救助船でダンケルクまで往復します。
アメリカの参戦は1941年12月ですから映画公開より前ですが、それは出てきません。

Mrs.ミニヴァーを演じたグリア・ガーソンはこの映画の後、長男役のリチャード・ネイ(12歳年下)と結婚して、5年で離婚します。
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