Aika

キャメロットのAikaのレビュー・感想・評価

キャメロット(1967年製作の映画)
4.3
リン・M・ミランダが一晩限りのチャリティーコンサートで今作をやるということで、お勉強がてら映画版から。
(コンサートは終了したけど、今のところ全く動画は出てないので観れることはなさそう…くっ…)

「マイフェアレディ」のアラン・J・ラーナー&フレデリック・ロウによるBWミュージカルの映画化。
(BWではジュリー・アンドリュースが出演していたので、BW版サントラもおすすめ!)
原作は「円卓の騎士」
原作は未読だけど、ディズニーの「王様の剣」と繋がるのに気づいてからは、アーサー王!エクスカリバー!マーリン!と興奮した笑

しかし今作では偉大な王になるサクセスストーリーの部分ではなく、愛する王妃が円卓の騎士の一員でありアーサー王の親友でもあるランスロットと恋に落ち、三角関係となってしまう悲劇を中心に描かれる。そして180分もあるのでファンタジーなのにかなり重いしちょいと暗い。久々にintermissionがあるミュージカル観たなぁ。

でも曲はとてもよかった!
アーサー王と王妃グィネヴィアのお伽話のような出会い(セットが超豪華)から、何度も歌われる表題曲「Camelot」前半はまだ明るく華やかな曲が多い。
中盤から3人それぞれの心情や悩める関係を歌うのでちょっとこってりするけど、「If Ever I Would Leave You」「Before I Gaze at You Again」は名曲。

そんな名曲に惑わされてるかもしれないけど、誰が悪いと言い難い三角関係。それをアーサー王も理解してるのがまた切ない。それにしても王様いい人すぎだけど…

そしてこの三角関係が終焉に向かうとき、一筋の光がアーサー王を救う。
このときのアーサー王の表情!人生恋愛だけじゃないから!信じてればいいことあるね!デカい円卓万歳!って肩バンバンしながら一緒に泣きたかった。
そして彼の正義は絶えることなく、後世に伝わっていく。

アーサー王を演じたのはリチャード・ハリス。彼がダンブルドア校長なんだね〜そろそろハリポタも観なくては…
王妃とランスロットは実生活ではカップルだそうで。美男美女!

イギリスらしい風景や台詞も楽しめるし、
アーサー王にも俄然興味がわきました。本読んでみようかな。

ちなみにリンがこの作品を選んだのは、リンママが今作のファンだからだそう。
それだけかよ!と思ったけど、彼は今やミュージカル界の王様だから、それでオッケーなんだろうなぁ。すごい。
Aika

Aika