ペジオ

マウス・ハントのペジオのレビュー・感想・評価

マウス・ハント(1997年製作の映画)
4.1
ゴア・ヴァービンスキーのアクション空間設計はデビュー作であるこの映画から目を見張るものがあった
あんまりこの人の作家性って語られないけど、案外ティム・バートン的な系譜の作家なのかも…と思うくらいバートン的なビジュアルセンスを感じる(製糸工場のゴシック風味や、箱から足が突き出た「キャジラ」のデザインなど。)

全編に渡って貫かれる「小さなものに翻弄される人生」の描写(例えば「ゴキブリ」であり「コイン」であり「サクランボ」であり「僅かに足らない郵便料金」である。)は、ネズミ目線で見た我々人間の滑稽さに対する皮肉を際立たせる
主人公が人生の落伍者である兄弟っていう点もそうだが、あらすじや可愛らしいネズミの風貌から受ける印象よりずっと大人向けな映画だ
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