KATO

エコールのKATOのネタバレレビュー・内容・結末

エコール(2004年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

可もなく不可もなくかな。。。
とても雰囲気があって、観ていると不思議な世界に迷い込んだ気分になる。性別的な問題かな。覗いている気もしてくるし、少女たちのやり取りを見ていると背徳感も……。
ストーリーの意味がよくわからず、原作が読みたくなった。同原作で他作品も撮られているということなので、比較したら面白そう。
パッケージの空気そのままに人が動いていることがすごい。
*
棺に入れられて少女が運び込まれる。目を覚ますと、みんなでリボンを付け替えて、日々の生活に馴染んでいく。彼女たちがなぜそこにいるのかは語られない。
戦時中など、特殊な背景があるのかと思っても、そうでもないらしい。
彼女たちは、毎日バレエを踊る。青いリボンをつけた年で選ばれたくて。
その必死さが大人は欲しているし、残酷な結果にもつながってしまうのだな、と。見せしめのように少女が消えていくシーンは印象的だ。
それにしても、自分の不純さを恥じなくてはいけない。いやらしくない映画、少女たちをいやらしい目で見てしまう。少女だけ、森の中、という特殊な環境をそろえられただけで、美しい足をむき出した少女たちに対して性的な視線を向けられる自分がいることに驚かされる。
雰囲気がエロスなだけで、映画自体は全くそんな内容はないのに。
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