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2001年宇宙の旅のnori007のレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
3.7
スタンリー・キューブリックは天才だと思うが、同時にかなり変人だと思う。
今作も超大作できちんとしたストーリーもあったにもかかわらず、確信犯的に公開直前にナレーションを排除してしまったためまったく意味のわからない映画になってしまった。

ヨウツベに町山智浩さん等の解説があるのでそれを見れば明確にわかるのでそちらを見てから映画を鑑賞されたほうがいいと思う。映画のストーリー事態はそれほど重要ではないので。

この映画の一番の驚くべき点は、制作年数だと思う。モノクロ映画「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」はかなり古い作品という印象だがなんと「2001年~」と同じ年。
当時は白黒作品から切り替わるあたりの時代にもかかわらずこのクオリティ。

この映画は、宇宙を疑似体験する意味合いも強い作品なので間延びした映像も多いのだが、特撮としての宇宙ではなく、もう本物としか思えないクオリティ。ミニチュアらしさは皆無といっていい。それに当時は真空管とかを使っていたはずなのに映画内では音声認識やテレビ電話やAIコンピュータなど現代を予想した先見性ある世界観。これはもはや驚愕でしかない。
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