amy

2001年宇宙の旅のamyのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
4.0
真っ暗のまま流れる奇妙な旋律。
そしてツァラトゥストラで始まるOP。
なんだこの映画は…
キューブリック天才かよ…
本当に68年に撮られた映画なのかと疑うほどの表現技法。CG無しでこの完成度すごすぎる。いやむしろCGよりも美しかった。
しかも圧倒的台詞の少なさに対しての、処理しきれないほどの膨大な情報量。
美しく青きドナウがずっと流れてるが、宇宙の無重力感とマッチしていてとても気持ちが良かった。
400万年前の地上に突如現れたモノリスによって、猿が道具を使うことを覚え、人間に進化していく。モノリスは猿にとっての"林檎"であり、このおかげで文明が発達し、2001年には人類は宇宙研究にまで足を踏み入れた。
道具は使うもの、から頼るものになっていく。
現代でAIに頼りきりの人間を描くことで
未来を危惧しているような気がした。
実際にキューブリックが危惧したことが現実になってきている。それはこの映画のおかげでもあるけど。みんなリスペクトを込めてオマージュするからね。
そしてボーマンはモノリスを追究するために木星へ。
今のボーマンからどんどん老けた姿へとシフトしていくこのシーンは、モノリスによる進化?
突如現れるベビーは新世代の誕生を意味しているのかもしれない。
深すぎ!!
amy

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