ゆず

2001年宇宙の旅のゆずのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
4.4
IMAXで観ることができてとても楽しかった。映像の大きさ、音圧の強さが、半世紀前の映画をより魅力的にしている。デカさは正義。後半のスターゲイザーするシーンでは、ひたすら光の奔流を見せられ続けて「もうやめて!」と発狂寸前まで追い詰められた。極彩色の目玉どアップや、油に絵の具を垂らしたような抽象的な映像が、ビルの高さがあるスクリーンに映し出される様子はもはや映画という枠に収まらない前衛芸術だといえる。よく考えれば、他の映画もIMAXで観ればビルの壁に映しているのと同じことなのだが、本作には特にその大きさを意識するスターゲイザーがある。

また、自宅ではなく映画館で体験できたのも嬉しかった。インターミッションではちゃんとトイレに行ったし、劇場内が明るいまま曲が始まって驚いていたらそれは「入場曲」と呼ばれるものだったりと、一度見た作品でもとても新鮮な気持ちで鑑賞できた。
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