バナバナ

式日-SHIKI-JITSU-のバナバナのレビュー・感想・評価

式日-SHIKI-JITSU-(2000年製作の映画)
2.2
スコアが高かったので観てみたのですが、本作は、
主演の藤谷文子さんの原作『逃避夢』を、庵野秀明がスタジオジブリの第2レーベルスタジオカノン製作で映画化したものとのこと。
ということで、プロデューサーは鈴木敏夫さんで、藤谷文子の相手の役で岩井俊二が“カントク”と呼ばれる謎の男を演じています。

本作は美術大学の映像化の卒業制作の様な、映像的には美しいのだけれど、特にストーリーらしいストーリーがある訳では無く、
主演の二人には生活感がまるで無くて、どうやって生活しているのか、どういう状況なのか全く分からなかったのですが、
後でウィキペディアを読むと、鈴木敏夫さんが庵野監督に、
「アート系の映画なんだからもっと謎が謎を呼ぶ、ちょっと難しいラストにしたらどうかな」と提案をしたところ、
庵野は「じゃあそうします」と笑って答えた、
と書いてあったので、
では、最初から“アート系の映画”を撮るつもりで撮影していたのだなと分かりました。

母親と確執があるとか、藤谷文子の姉は亡くなっているらしいとか、とにかく藤谷文子がメンヘラ女子で、それを相手をする岩井修二という図で、雰囲気だけの作品でした。
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