てつ

地雷を踏んだらサヨウナラのてつのレビュー・感想・評価

地雷を踏んだらサヨウナラ(1999年製作の映画)
5.0
何度も見てしまう。
DVDを買った数少ない作品である。
ロシアがウクライナに侵攻したニュースを見て、思うところがあって見直した。
ちょうど8年前の今頃、初めて海外に行くことが決まったとき、最初に入った国がカンボジアだった。その前に予習のつもりで見たのだけど、これほどまでに心を打たれた作品は無かった。
一ノ瀬泰造の生き様が、浅野忠信さんの表現による作品を通してであるが、痛いほど伝わった。アンコールワットを訪れずには死ねない、と強く思った。
戦争は悲惨だ。でもそれは、外の平和な世界から体感するのは難しい。その渦中に飛び込んでいくのも、現実難しい。だからこのような映画をみて、決して他人事にしてはいけないことを学習する。
タイゾーは何を思って写真を撮り続けたのだろう。血を流した人がいたら、手当てをすべきだけど、彼にとってはシャッターを切ることも大切だった。
その結果として、私たちに考えるきっかけを与えてくれる。
戦争は多くの悲しい結末を生むが、こんな結末が来ないように、今できることはないか考える機会になった。
ありがとう、タイゾー。ありがとう、浅野忠信さん。やはりいい映画だった。
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